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今買うならSocket AM4とAM5のどっち? 圧倒的コスパのAM4が低価格ゲーミングPC自作の最適解

2024年08月31日 13時01分更新

文● 藤田忠 編集●北村/ASCII

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AM4マザーボードのデメリットを把握しよう
拡張スロットやネットワークが最新ではない

 現在パーツショップ店頭に並んでいるAM4マザーボードの多くは、AMD B550チップセットを採用している。登場からすでに4年近く経っており、現行となるSocket AM5向けチップセットを採用するマザーボードと比べると、物足りない点がみえてくる。

 そんな点のひとつがM.2スロットで、1基目はCPU制御下のPCIe4.0×4動作になるが、2基目のM.2スロットはチップセット制御下のPCIe3.0×4動作にダウンしてしまう。データ用ストレージもM.2 SSDが主流になっているだけに、この点は知っておいてほしいところだ。つまり、CPU制御下の高速なスロットと、そうではない低速なスロットがあるわけだ。見た目が一緒なのが厄介なところではある。

CPU制御下のPCIe4.0×4 M.2スロットに、Western Digital「WD_Black SN850X NVMe SSD」を取り付け。最速クラ スの性能を、しっかりと引き出せている

B550チップセットマザーボードの場合、2基目のM.2スロットは、チップセット制御下のPCIe3.0×4動作になる

当然、PCIe4.0×4 NVMe M.2 SSDを搭載しても、転送モードはPCIe3.0×4になる

PCIe4.0×4 NVMe SSDを搭載、問題なく使用できるが、転送速度は3000MB/秒台前半で頭打ちになってしまう。十分高速だが覚えておきたい

 もうひとつが、マザーボード標準搭載が増えている高速無線LAN規格のWi-Fi 6/6E/7が、多くのAM4マザーボードで非搭載という点だ。ワイヤレスで高速なネットワーク通信が可能なので、”欲しい”と思う人が増えているが、Wi-Fi 6/6E/7非搭載のマザーボードのほうが多い。USBまたは拡張スロットで増設できるが、4000円程度からの追加投資が必要になってしまう。

   ただ、AMD環境に6GHz帯に対応するWi-Fi 6E/7対応カードを追加する場合、AMD環境で動作するか確認する必要がある。購入前にメーカーに確認するようにしよう。

手軽に増設できるUSB子機。6GHz帯のWi-Fi 6Eでの2401Mbps接続に対応しているバッファロー「WI-U3-2400XE2」は5500円前後だ

Wi-Fiモジュール向けのM.2 Key Eスロットを装備しているマザーボードもある。ただ、アンテナ接続、配線などひと手間必要になる

ASRockからは同社マザーボード・ベアボーン向けのM.2 Key EスロットWi-Fi 6E キットが販売されている。他社製マザーボードへの搭載は自己責任になるが、AMD環境でも動作するIntel AX210を採用したキットを用意している。価格は5500円前後

ASRockのキットに限らないが、M.2 Key Eスロットに増設する際は、別途アンテナ用の穴が空いているバックプレートや、アンテナ線を用意するなど、若干の知識とひと手間が必要になる

M.2 ソケット Key Eスロットを装備していないマザーボードは、拡張スロットで増設すればオッケーだ

Wi-Fi 6/6E/7増設は、PCIe拡張スロットに差し込むだけと簡単

Bluetoothも、マザーボード上のUSB 2.0ヘッダーに、コネクターを差し込むだけで使用できるようになる

Wi-Fi 6を搭載して再登場したASUS「PRIME B550M-A WIFI II」などもある

 そのほか、PCケースフロントインターフェース用のUSB Type-Cヘッダーが搭載されていないなど、現行マザーボードではあたりまえに搭載されているインターフェースがないこともあるので、しっかりと確認しよう。

マザーボード上に備わっているPCケースフロントのUSB 3.2ポート用のUSB 3.2ヘッダー。基本搭載されている

USB Type-Cヘッダー。PCケースフロントのUSB Type-Cポートを使用するなら、必須だ

※お詫びと訂正:Wi-Fiモジュールの製品紹介に誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2024年9月5日)

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