性能重視ならCPUから、デザイン重視ならケースから紹介
私はある程度構成を決めて相談にいったので、スムーズに進んだのだが、気になるのは知識がないけど自作パソコンを組んでみたいという人。そういった人はどのようにパーツを選べばいいのかというと、登坂氏は「予算と用途を教えていただければ、それに沿ったご提案をさせていただきます」とのことだった。
また、予算と用途が合っていない場合は、しっかりと「足りませんよ」と伝えるとのこと。せっかく組んでも目的の用途が快適にこなせなかったら意味がない。そのため、正直に伝えてくれるというのは安心感がある。実際に「じゃあ、ボーナス入ったらまた来ます」といった感じでリベンジを約束して帰るお客さんもいるという。
そのほか、友達から、ビデオカードはこれがいいとオススメされたからそれだけは決まっているなどでも大丈夫で、そこからピッタリと思える構成を提案していくそうだ。
なお登坂氏の場合は、お客さんが性能重視の場合はCPUから、デザイン重視の場合はPCケースから提案していくという。ちなみに最近でいうとゲーマーにはRyzenシリーズが、クリエイターにはインテルCoreプロセッサーが人気とのことだ。
パソコン組立代行のお客さんについては、まったく知識がない人から、YouTubeやウェブ上で情報を調べてくる人、友人にオススメを聞いてくる人、何台も自作経験がある人まで、さまざまだという。中には、自作が好きだけど細かい作業ができなくなってきたなんて人もいるそうだ。そういったどんな人にもしっかりと話を聞きながら、なるべく最適なパーツ一式を提案できればと、登坂氏は話していた。
また、自作パソコンについてまったくわからないという人に対しては、なるべく難しい用語は使わずにかみ砕いて話すように心がけているという。実際に接客しているからこそ、お客さんの温度感をしっかりと判断して説明できるというのは、あまり詳しくない人にとっては心強いのではないだろうか。