100分でイケてるGrafana ダッシュボードを作ってみた
本記事はCDataが提供する「CData Software Blog」に掲載された「DevelopersIO 2024 Classmethod Odyssey 参加レポート!」を再編集したものです。
皆さんこんにちは、パートナーサクセスの赤塚です。
先日クラスメソッド社主催のDevelopersIO 2024 Odyssey に参加してきましたので、そちらの様子をレポートいたします。
約1ヶ月間にわたって行われる大規模イベント
DevelopersIO 2024 Odyssey は、クラスメソッド様の設立20周年イベントとして東京・日比谷の本社を中心に、全国の各拠点やオンラインで約1ヶ月にわたって全200セッション以上を実施する大規模イベントで、なんと運営は有志の社員さん達によって行われているそうです。
一部のセッションについてはクラスメソッド様のブログメディア「DevelopersIO」にて紹介されていますのでこちらもぜひご覧下さい。
私が参加したのは7月20日 (土) に行われた以下の2セッションです。
・10:00 - 11:45 : イケてるGrafana ダッシュボードを100分で作ってみよう
・13:10 - 15:30 : Alteryx Designer Cloudを触ってみよう!初めての方向けハンズオンセミナー
他にもいろいろなジャンルのセッションやワークショップが行われていましたので、興味のある方はタイムテーブルをご覧になってみてください。
イケてるGrafana ダッシュボードを100分で作ってみよう
朝イチで参加したのはGrafana のハンズオンでした。
冒頭に講師の濱田さんからGrafana の基本的な説明があり、その後ハンズオンを行う流れです。
説明資料も公開されていますのでぜひご覧下さい。
Grafana はGrafana Labs 社が開発したオープンソースのログ可視化ツールです。
はじめに押さえておきたいのは4つのコンポーネントからなるアーキテクチャで、こちらを意識しておくと設定操作も理解しやすいとのことでした。
いよいよハンズオン
ハンズオンは事前に用意していただいた資料を元にもくもく形式で進められました。
当日の資料はGitHubで公開されているので興味のある方はトライしてみてください。
https://github.com/classmethod/grafana_dashboard_handson/blob/main/docs/handson-guide.md
資料にはGrafana Cloud へのサインアップなど基本的なことから丁寧に説明がありとてもわかりやすかったです。
日本語のドキュメントは少ないそうなので貴重な資料ですね。
今回使用した Grafana Cloud の無償版はクレジットカード不要でサインアップ可能です。
使いやすいサンプルデータも標準で用意されており、初めて利用する場合はサンプルデータを使ってGrafana に慣れてから実際のデータを使用する方がおすすめとのことです。
設定するパラメーターが多く、全く初見で進めていくのは大変でしたが、サポートしてくださるスタッフの方々のおかげでなんとか時間内に最低限の手順までは完走できました。
Grafana はオープンソースで活発に開発が進められているためUI の更新も早く、資料の作成も大変です。
忙しい中ご準備いただいたクラスメソッドの皆様、本当にありがとうございました!
Alteryx Designer Cloud を触ってみよう!初めての方向けハンズオンセミナー
午後の部はAlteryx のハンズオンです。
こちらもAlteryx の概要や使い所について説明があった後に実際に手を動かしてみる流れで進められました。
講師の兼本さんはAlteryx ユーザーグループのオーガナイザーもされているそうで、まさにAlteryx のプロフェッショナルです。
Alteryx はデータ分析だけでなく、データのフォーマットを変更するなどの作業をプログラミングなしで自動化できるセルフサービス分析ツールです。
デスクトップ版とサーバー版、クラウド版があり、特にデスクトップ版は、長年現場で使用されているような縦持ちだったりセル結合がある複雑なエクセルを壊さずにデータソースとして利用するような細かい前処理ができるのが特徴で、これらのデータを多くの方が参照するようになったフェーズでサーバー版に移行するようなケースが多いそうです。
データを扱う現場ではExcel 形式でダウンロードしたデータの日付形式を手動で変更するなどのケースはよくあると思いますが、手動での作業はミスの計測や発見がしづらいため、そのまま分析に利用するにはリスクがあります。
Alteryx はオンプレミス環境のデータも処理できるため、現場で職人的に行っている処理をAlteryx のフローに置き換えると、ヒューマンエラーや属人化が排除できるだけでなく、データを扱う業務の仕様が可視化できるのです。
ハンズオン
ハンズオンはコミュニティが提供しているウィークリーチャレンジの課題をベースに行われました。
Challenge #377: Video Game Sales Insights
ウィークリーチャレンジは日本語のページもあるようですので興味ある方は覗いてみてください。
こちらがサンプルデータのCSV をロードして処理を行うフローを作っている様子です。
画面の中央部分にグラフが表示されているように、処理を作成しながら加工後のデータや集計内容をプレビューできるため、かなり感覚的に設定が進められました。
Alteryx はコミュニティも活発ですのでぜひ参加してみたいと思います。
最後に改めて、お忙しい中ご準備いただいたクラスメソッドの皆様、本当にありがとうございました!