Fractal Design「Pop XL Silet Black Solid」を採用
実は最近だとレア? 吸音材採用ケースで静音に特化したゲーミングPCのコダワリを聞いた
2024年08月19日 11時00分更新
CPU性能も重視した1台で幅広いゲームに対応
ゲーム以外にもしっかり使える構成
──先ほどコストパフォーマンスという話が出ましたが、ZEFT Z45EBの価格はどの程度になる予定ですか?
中嶋氏:税抜きで32万9800円、税込みで36万2780円(8月7日現在)といったところですね。
──コストパフォーマンスを図るのであれば、CPUが「Core i7-14700KF」(以下、i7-1400KF)というのは多少オーバースペックのようにも思うのですがいかがでしょうか?
中嶋氏:確かにコストダウンを図るのであれば、Core i7-14700などの“K”なしモデルも有力な選択肢になります。ですが、先ほどお話したBTO パソコンの動作音が大きいとおっしゃっていたお客様の用途は、ほとんどがゲームです。しかも、「Apex Legends」や「VAROLANT」のような対人ゲームだけでなく、RPGやRTS、それにシミュレーションとジャンルは多岐にわたります。そういったゲームで快適なパフォーマンスが得られることを前提にするのであれば、i7-14700KFが適していると判断した次第です。もちろん、BTOでCPUをダウングレードすることも可能ですので、より価格を抑えたいお客様はそちらを選んでいただければと思います。
──i7-14700KFとバランスを図るのであれば、GPUがRTX 4070というのは少々力不足であないですか?
中嶋氏:確かにおっしゃるとおりなのですが、GPUのグレードを上げていくとその分、価格も高くなってしまいます。ですが、これはお客様にも拠ると思うのですが、たとえゲーミングパソコンであっても、動画鑑賞したり、Officeアプリケーションを使ったり、さらには動画の編集やエンコードを行なうなど、さまざまな用途に使うことが多いと思います。そのため、ZEFT Z45EBはCPU性能にバランスを多少割り振った形ですね。
──御社のBTOパソコンのボリュームゾーンというのはどの価格帯になりますか?
真重氏:ボリュームゾーンは大体30万円くらいから40万円くらいだと思います。CPUやGPUに新しい世代のものが登場し、それに合わせて新モデルを用意する場合は異なるのですが、今回のようにあるコンセプトを据え、それに合わせたパソコンをご用意する場合は、やはりそうした価格帯に合わせたモデルが多くなっています。
──なるほど、今回のZEFT Z45EBも、そうしたボリュームゾーンに合わせた構成を狙いつつも、静音性とパフォーマンスの両立を図ったというわけですね。
真重氏:はい、そうなります。
中嶋氏:あと、1つ付け足しておきたいのが、ZEFT Z45EBではメモリーにMicronさんのDDR5-4800の16GBを2枚で32GBという構成にしています。自作の詳しい人なら、メモリチップメーカーとして著名なブランドとして知っているとは思いますが、一般的にはメモリではCrucialという単語を聞く機会が多く、知っていると思います。このCrucial、Micronのブランドの1つでして、どちらも安心してお使いいただけることをアピールしておきたいですね。実際に弊社ではメモリーは全て組立前にテストを行なっており、自信をもってオススメできる製品です。
パソコンにおいて完璧な静音にするには、ファンを1基も搭載しないことだ。しかし、それはCPUやGPUの冷却を考えると無理な話で、あとはいかに動作音を抑え込むかという話になってくる。もちろん、動作音を小さいファンを採用することが1つの答えになると思うが、外部に音を漏らさないケースの重要性はかなり高い。
最近のモデルでは、内部が見える強化ガラス製のサイドパネルが主流だが、静音性を踏まえるとスチール製の密閉したタイプに一日の長がある。そういった観点ではPop XL Silet Black Solidを採用したZEFT Z45EBは、高い静音性が期待できそうだ。
(提供:セブンアールジャパン)