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2024東京インターナショナルオーディオショウで聴いた!

独断で選ぶ、筆者好みのハイエンドスピーカー(ゴン川野)

2024年08月07日 13時00分更新

文● ゴン川野 編集⚫︎HK/ASCII

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スイスの精密機器、PIEGA

 PIEGAのスピーカーは時間軸の正確さに重きを置いて、ツイーターとミッドレンジにリボン式を使った同軸ドライバーを採用している。外側が中域、中心部が高域を再生する。厚さわずか0.02mmのアルミ振動板が色付けのない音をハイスピードで再生する。エンクロージャーは、3トンのアルミニウムの塊をプレス機械によって押し出し成型している。ハイエンドモデルのウーハーはアルミニウムの振動版にセラミックコーティングを施し、リボン式同軸ドライバーとのマッチングを図っている。トールボーイ型では同軸ドライバーを縦に並べてラインソースとすることで、より立体的な音場を再現する。

PIEGAは小型2Wayから大型トールボーイまで幅広く製品展開している

PIEGA Master Line Source 3は4個の同軸ドライバーを縦に並べたラインソースのダイポール型で後方からも音が出るシステム。高さ165cm、価格825万円(ペア)

同軸ドライバーの背面には後方から音を拡散させる音響レンズが設置され、背面に音を広げると同時にセッティングの自由度を上げている

英国発の新進気鋭ブランド、NODEとCORD

 ユニークなデザインと独特の音で世界的に有名なのが英国ケント州にあるChord Electronicsである。ロバート・ワッツ氏の独自アルゴリズムをFPGAに書き込んだDAC、DAVEはFPGAとディスクリートDACの組み合わせで時間軸の厳密性にこだわった音を追求している。

 NODEは2018年にケンブリッジに誕生したばかりのブランドである。3年間の研究開発の結果、生まれたのが3Dプリンティングによって作られたスピーカーHYLIXAなのだ。卵の殻のような形状で継ぎ目のないステルス・キャビネットは音の放射を阻害しない形になっている。また、その内部は巻き貝の殻のように螺旋形のポートがありサイズを超える低音が再生できるという。3Way3スピーカーのフロアスタンディング型でスパイク付きのスタンドと一体化している。価格704万円(ペア)

HYLIXAをCORDのシステムで駆動する。レトロフューチャー的なデザインだが、音は空間表現に優れた最先端のものだった

一番高い所にあるのがCORD DAVEで別売のスタンドに鎮座している

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