スイスの精密機器、PIEGA
PIEGAのスピーカーは時間軸の正確さに重きを置いて、ツイーターとミッドレンジにリボン式を使った同軸ドライバーを採用している。外側が中域、中心部が高域を再生する。厚さわずか0.02mmのアルミ振動板が色付けのない音をハイスピードで再生する。エンクロージャーは、3トンのアルミニウムの塊をプレス機械によって押し出し成型している。ハイエンドモデルのウーハーはアルミニウムの振動版にセラミックコーティングを施し、リボン式同軸ドライバーとのマッチングを図っている。トールボーイ型では同軸ドライバーを縦に並べてラインソースとすることで、より立体的な音場を再現する。
英国発の新進気鋭ブランド、NODEとCORD
ユニークなデザインと独特の音で世界的に有名なのが英国ケント州にあるChord Electronicsである。ロバート・ワッツ氏の独自アルゴリズムをFPGAに書き込んだDAC、DAVEはFPGAとディスクリートDACの組み合わせで時間軸の厳密性にこだわった音を追求している。
NODEは2018年にケンブリッジに誕生したばかりのブランドである。3年間の研究開発の結果、生まれたのが3Dプリンティングによって作られたスピーカーHYLIXAなのだ。卵の殻のような形状で継ぎ目のないステルス・キャビネットは音の放射を阻害しない形になっている。また、その内部は巻き貝の殻のように螺旋形のポートがありサイズを超える低音が再生できるという。3Way3スピーカーのフロアスタンディング型でスパイク付きのスタンドと一体化している。価格704万円(ペア)