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JN-MD-IQ1301FHDRをレビュー

モバイルでも映像の質にこだわりたいなら、QLEDの13.3型液晶はいかが?

文●宮崎真一 編集●ジサトラユージ/ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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映像入力は3系統配備
USB Type-Cで給電と映像入力が可能

 映像入力端子はmini HDMIを1基、USB Type-Cを2基の計3系統を備える。いずれもリフレッシュレート60Hz、解像度1920×1080ドットの映像に対応している。USB Type-Cは、2基のどちらとも電源端子を兼ねており、付属のアダプターとUSB Type-A to Type-C変換ケーブルを用いて電力を取る仕組みだ。

 もちろん、PC側のUSBがUSB Power Delivery(以下、USB PD)に対応し、十分な給電機能を有しているのであれば、PCからUSBを通じて給電することも可能となっている。

筐体の右側面にはmini HDMI、USB Type-C×2が並ぶ

 さらに、PC側のUSB Type-Cが、映像出力が可能となるDisplayPort Alt Modeをサポートしていれば、USB Type-CケーブルでJN-MD-IQ1301FHDRへの映像入力が可能だ。つまり、たとえばノートPCに用意されたUSB Type-Cが、上記のUSB PDおよびDisplayPort Alt Modeをサポートしているのであれば、USB Type-Cケーブル1本だけで映像入力と電源供給の両方をカバーでき、ACアダプターを別途利用する必要がないのは使い勝手がかなり良好だ。

 そのほか、裏面下部に1W×2のスピーカーを搭載。その音質は、低音が物足りず全体的に軽めに感じた。しかし、高音は非常にクリアな印象を受け、動画を見る程度であれば十分実用レベルだ。また、ヘッドフォン用のミニピンも用意されている。

裏面下部の左右に1Wのスピーカーを搭載。音質は非常にクリアな印象だ

 OSDメニューの操作は、左側面に搭載されたダイヤルで行う。押し込むことでOSDメニューが表示され、ダイヤルを上下に回すことで項目の順送りや逆送り、数値の増減を行う仕組みだ。ちなみにメニューの階層を一段階戻ったり、メニューを終了させる場合は、そのダイヤルの直下に配置されたボタンを利用する。

 ダイヤルやボタンは、筐体の左側面にあるためアクセスしやすく、ダイヤルでの操作は直感的でわかりやすい。OSDメニューに用意された設定項目はさほど多くはないものの、ダイヤルのおかげでかなり使い勝手がいい。ちなみにOSDメニュー非表示時は、ダイヤルで音量の調節、ダイヤル下のボタンで入力ソースの選択が可能になっている。

筐体の左側面には、左からヘッドフォン出力とOSDメニュー操作用のダイヤル、それに戻るボタンが配置されている

デジタルカメラとの親和性は良好
モバイルバッテリーと合わせて使いたい

 それでは、JN-MD-IQ1301FHDRを実際に使ってみよう。まず気になったのが、付属のType-A to Type-Cケーブルの長さだ。ケーブルの長さは約1.2mしかない。ノートPCのすぐ横に設置して使用するのであれば不都合はないが、デスクトップPCなど設置場所によってはコンセントが遠い場合もあり、もう少し長さが欲しいところ。

 また、USB Type-Cで電源を取る場合、給電能力に合わせてJN-MD-IQ1301FHDRは明るさを自動調節して消費電力の制御を行う点は注意したい。つまり、PC側が十分な給電を行えない場合は画面が暗くなるので、明るさが欲しい場合、JAPANNENXTは5V3A、つまり15W以上の外部電源に接続するように説明している。もちろん、付属のアダプターとUSB Type-A to Type-Cケーブルを使用すれば問題ない。

 そのほかの付属品は、約1.4mのmini HDMIケーブルと約1.1mのUSB Type-Cケーブルが1本ずつ。別途これらのケーブルを用意する必要がない点は評価してよいだろう。また、JN-MD-IQ1301FHDRの用途としては、ノートPCだけでなくデジタルカメラとの親和性にも優れていると感じた。

 デジタルカメラで撮影した画像をJN-MD-IQ1301FHDRで確認することで、色味のよさもあってかなり満足のいく使い方ができるのではないだろうか。ただ、その場合は電源の確保が必要となるので、モバイルバッテリーと組み合わせるとよいだろう。

付属品一覧。約1.4mのmini HDMIケーブルと、電源用のACアダプターと約1.2mのUSB Type-A to Type-Cケーブル、それに約1.1mのUSB Type-Cケーブルが同梱されている

 また、コンシューマーゲームのモニターとして使用するのもよいだろう。普段はゲーム機とJN-MD-IQ1301FHDRを片付けておき、使いたい時だけ出してくるようにすれば机上が煩雑になることもない。また、ゲーム機と組み合わせてもJN-MD-IQ1301FHDRの色味のよさは活きてくる。

 ただ、これはゲーム機だけでなくPCを接続した際も同じなのだが、ゲーミング用途では、グレアタイプのため自分の顔が反射する点がやはり気になってしまう。スペックを見ても、コアなゲーマーが満足のいく仕様ではないため、あくまでちょっと遊びたい時だけ使用するといったイメージだろう。

 その半面、映画などを表示させた場合は、輝度の高さと画面の鮮やかさを称賛したい。そのため、このJN-MD-IQ1301FHDRは、マルチメディア用途で活躍しそうなモバイルディスプレーだと言える。

3万円を切る価格は魅力的
モバイルで画質にこだわりたいのならこの1台

 JN-MD-IQ1301FHDRの価格は、直販サイトで2万6980円と、このコストパフォーマンスはかなり魅力的だ。QLEDを採用したことで高画質を実現し、可搬性に優れ使い勝手も良好と、モバイルディスプレーとしてオススメできる1台であることは間違いない。

 バッテリーを有していない点は残念だが、JN-MD-IQ1301FHDRの消費電力は低いため、モバイルバッテリーで補うことが可能だ。画質にこだわりつつコストを抑えたいのであれば、このJN-MD-IQ1301FHDRは一考の価値ありだ。

JN-MD-IQ1301FHDRの主なスペック
パネル 13.3型IPS(光沢)
解像度
(アスペクト比)
1920×1080ドット(16:9)
表示色 約1670万色
最大輝度 400cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 170度(水平)/170度(垂直)
リフレッシュレート 最大60Hz
応答速度 25ms
インターフェース mini HDMI 1.4、USB Type-C×2、オーディオ出力ほか
スピーカー 1W×2
サイズ/重量 約312(W)×200(D)×11(H)mm/約0.75Kg(ケース込み)
その他 AMD FreeSync、HDR 400
販売価格 2万6980円

(提供:株式会社JAPANNEXT)

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