見つかるとゲームオーバーという場面も

『スター・ウォーズ 無法者たち』先行プレイ、世界観に浸りながら実は結構シビアなステルスゲーム

2024年07月31日 01時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

『スター・ウォーズ 無法者たち』

 ユービーアイソフトが8月30日に発売予定の『スター・ウォーズ 無法者たち』は、『スター・ウォーズ』シリーズ初となるオープンワールドゲームだ。開発は、『ディビジョン』シリーズのマッシヴエンターテインメントが手掛けている。

 本作は、「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間を描いた物語となる。シリーズでおなじみの惑星を舞台に、ならず者の主人公「ケイ・ヴェス」として、銀河系を探索することになる。戦闘や盗みの依頼を引き受け、銀河系犯罪のシンジケートで上手く立ち回らなくてはならない。

 今回、発売に先駆けてプレイする機会をいただいたので、本作がどのようなゲームなのかを紹介したい。

じつは結構シビアなステルスゲーム
相棒ニックと上手く協力しよう

バレるとゲームオーバーになる場所も。カジュアルに世界観を楽しめるゲームかと思いきや、結構シビアなゲーム性だ

 私が先行で体験したのは、冒頭のいくつかのミッションだ。スター・ウォーズのゲームといえば、思う存分ドンパチしてライトセーバーで斬りまくるといったイメージが強いかもしれないが、本作はそうではない。どちらかというと上手く隠れてミッションを追行するステルスゲームだ。

 主人公のケイ・ヴェスは、基本的には短銃しか持っていない。その代わり、敵を倒す光線と、気絶させる電撃の2種類を切り替えて使用可能。光線はしっかりと敵を倒しきることができる代わりに、音が大きいので撃つと近くの敵にバレる。逆に電撃は音が小さいので周囲の敵にバレずに攻撃することができるが、一定時間気絶したあとに復活してしまう。そのため、使いどころを見極める必要がある。

 また、特殊な技として時間を遅くして複数の敵を赤くハイライトし、一度に倒してしまうことが可能。こちらの技は1度使うと一定時間使えなくなってしまうので、こちらも使いどころを見極める必要がありそうだ。

 実際にプレイして感じたのは、結構シビアであるという点。というのも、見つかった時点でアウトだったり、見つかって警報機を鳴らされたらアウトだったりする場所もある。いかに見つからずに目的地までたどり着けるかが重要となるわけだ。

 敵は物音や人影に気付くと、探し始める。見つからないように場所を変えたり、おとなしく息をひそめていると、敵は元の位置に戻る。『スター・ウォーズ』の世界観を楽しむためのゲームと思っていたら、結構遊びごたえのあるゲーム性なのには驚き、ゲーム好きでもしっかり遊べる内容になっているなと感じた。

 その際に重要になってくるのが、相棒ニックの存在。ニックには、敵の顔に飛びかかったり、遠くのアイテムを取ってきたり、人が入れない場所から侵入してスイッチを押したりといった命令が可能だ。加えて、スキャンのような能力も備えており、使うと周りに敵がいるかどうかなどを確認できる。

相棒のニック。可愛い

 ただし、むやみやたらとニックに飛びかからせると、ほかの敵にバレてしまうこともあるので、こちらも使いどころをしっかりと見極めて命令することが大事だ。

ニックに飛びかからせて目くらまししている間にとどめをさすことができる

遮蔽物を進めて、それに合わせて隠れながら進んだりもする

背後から忍び寄り、×ボタンを押す位置にもしっかり指定がある

 また、侵入した際は床や壁の網にしがみついて移動しなくてはいけないこともある。網から網へのジャンプなどもあり、落ちると普通にダメージを食らってしまうので、こちらも気を付けたほうがいい。

カギを開けるにはリズムに乗る!
パズル要素もあるぞ

カギを開けるには、簡単な音ゲーに挑戦する必要がある

 ミッションで侵入する場所には、鍵がかかっている場所もある。そこはピッキングで開けることができるのだが、こちらは簡単なリズムゲームとなっている。ランプの黄色い点滅のリズムに合わせてボタンを押し、しっかりと合っていれば鍵が開くといった仕様だ。

パズルゲームも

 また、敵のアジトのデータを盗んだりする際には、パズルゲーム要素が採用されている。4つの記号の位置を当てるゲームで、記号と場所が合っていると青に、場所はあっていないけど記号が合っている場合は黄色に、記号も場所もあっていない場合は赤の×マークが表示される。これを繰り返して、4ヵ所に合ったマークを設置するといったゲーム性だ。

宇宙船やスピーダー・バイクで駆け巡ろう

スピーダー・バイク

 先述のとおり、本作はオープンワールドとなっている。地上のマップは、スピーダー・バイクで移動できる。ちなみに序盤ではスピーダー・バイクで敵から逃走することになるが、乗りながらの銃撃戦も楽しめた。

トレイルプレイザー

 また、スター・ウォーズといえば宇宙。宇宙では、ケイ・ヴェスの宇宙船「トレイルプレイザー」を使って移動することになる。もちろんドッグファイトもある。地上で宇宙でシリーズに登場する乗り物に乗って移動できるのは、正直テンションが上がった。

 そのほか、ユニークに感じたのが評価システムだ。本作でケイ・ヴェスは4つの組織と関係を持つことになるのだが、会話や行動の選択によって、それぞれの評価が変わる。有効度が上がれば、組織の人間しか入れない場所に入れるようになったり、逆に評価が下がると入れなくなることがある。こちらはプレイヤーの自由なので、どこと組みたいかで選ぶといいだろう。

本格ステルスゲームを楽しみながら、スター・ウォーズの世界観も味わえる!

 まとめると、本作はステルスゲームが好きな人、スター・ウォーズの世界観をゲームで楽しみたいという人どちらにもオススメできる作品だなと感じた。敵の大型宇宙船への潜入ミッションや、荒野のオープンワールドを駆け巡ったときは、スター・ウォーズの世界に浸れるな~と感じながらプレイしていた。

 本作の発売日は8月30日。今回体験したミッション以外も遊んでみたいし、ストーリーも序盤で始まったばかりなので、そちらも気になるところ。発売が楽しみだ。

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