総務省を名乗り、「この電話は2時間後に使用できなくなる」と告げてユーザーから個人情報を騙し取ろうとする詐欺電話が日本各地で発生し、警察や自治体が注意喚起している。
「この電話は2時間後に使用できなくなります」は詐欺
詐欺の大まかな手口は以下のとおり。
1.電話を取ると、総務省を名乗り、「この電話は2時間後に使用できなくなります」「オペレーターに接続するには(数字)を押してください」という内容の自動音声が流れる
2.指示通りにオペレーターへ接続すると、ユーザーの個人情報を聞き出されたり、金品を要求されたりする
上記はあくまで一例で、総務省ではなく同省の関係機関やNTTを名乗る派生型も存在する。また、発信者の電話番号も携帯から国際電話までさまざまだ。
総務省は2024年2月にこうした詐欺電話の存在を確認し、注意喚起を実施。だが、7月24日現在も同様の詐欺電話の発生が相次いでおり、複数の自治体や警察がSNS等で注意を呼びかけている。
[安全安心情報]【【消費者生活情報】総務省かたる不審電話にご注意ください! 07/18 14:38】 総務省をかたり「2時間後に電話が使えなくなる」という不審な電話があったと情報が寄せられています。 そのまま電話を続けると、 1.個人情報を... https://t.co/Cw782SJ7vg
— 青森県十和田市 (@towada_city) July 18, 2024
【電話が使えなくなるという自動音声の詐欺電話にご注意を】
— 愛媛県警察 (@ehimepolice) July 18, 2024
自動音声電話で、総務省などをかたり、「2時間後に電話が使えなくなります。オペレーターにつなぐ場合は、1を押して。」などと言われます。
ガイダンスに従い1を押すと、犯人につながるので、押さないようにしましょう。 pic.twitter.com/3z1LPk4LSf
ユーザーにできる対処は、詐欺電話を受けたらすぐに通話を切り、オペレーターに繋いだり、個人情報を伝えたりしないこと。留守電にメッセージが入っていた場合も、こちらからかけ直してはいけない。
なお、誤って個人情報を伝えてしまったときは、すぐに警察などの専門機関へ連絡、相談することが推奨される。