ぜひ現代で統治して欲しい! 新潟の徳川四天王・榊原康政は、なぜ親しみやすい殿様として慕われたのか

文●風都ナツメ(LoveWalker編集部)

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上越市立歴史博物館の企画展「徳川四天王榊原康政の系譜 譜代名門の史料と歴史」

 新潟県の上越市立歴史博物館で、企画展「徳川四天王榊原康政の系譜 譜代名門の史料と歴史」が開催されています。

 徳川家の家臣で、学問と武勇に優れていたといわれる榊原康政。やがて榊原家は高田藩を治めるようになり、「高田の殿さま」と親しまれるようになったそう。町民たちによっぽど優しかったり、フレンドリーだったりしたんでしょうか。「徳川四天王」の康政の系譜がどんな性格の人たちだったのか気になります。

最後に高田藩を治めていた榊原家

 11月4日(月・休)まで、新潟県上越市の上越市立歴史博物館で企画展「徳川四天王榊原康政の系譜 譜代名門の史料と歴史」を開催中です。

上越市立歴史博物館の企画展「徳川四天王榊原康政の系譜 譜代名門の史料と歴史」

 榊原康政は小牧・長久手の戦いで活躍し、群馬県の館林城の城主となりました。その後、榊原家は白河や姫路、村上の藩主を務めたのち、9代目政永から約130年間、高田藩を治めています。

 11代目の政令は、悪化していた藩の財政事情を立て直すために倹約を奨励したり、赤倉温泉を開いて共同浴場を建設したほか、高田の商人に温泉宿の建設を任せたそう。湯治にやってくる人なども多かった時代、温泉地に宿泊できるようになれば湯治客は増えますし、食事処やお土産処などもできて町もにぎわったんじゃないでしょうか。町民たちの暮らしも豊かになるでしょうし、これは慕われるのももっともなのでは。現代にいたらめちゃくちゃ支持されそう。

 展示では具足や刀剣などの武具、豊臣秀吉や家康らの内書、倹約についての文書などを見ることができます。戦で活躍した康政に始まって、次第に町民に慕われるようになった榊原家の資料、どれも面白そうです。


徳川四天王榊原康政の系譜 譜代名門の史料と歴史
期間:(前期)7月13日(土)~9月1日(日)
   (後期)9月6日(金)~11月4日(月・振替休日)
    ※9月3日(火)~9月5日(木)は、展示替えのため企画展示室はご覧いただけません。常設展のみとなります。
開館時間:9:00~17:00(入館券の販売は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(ただし、8月13日(火曜日)は開館します)
入館料:一般/¥510 小学生・中学生・高校生/¥260(ただし、幼児および市内の学校に通う小学生・中学生は無料です)


文 / 風都ナツメ(LoveWalker編集部)

東北出身。
ゆるく御朱印集めを趣味にしています。その流れで御城印も少しずつ収集中。


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