
本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「SORACOM ユーザーコンソールから生成 AI へ質問できるようになりました」を再編集したものです。
こんにちは、Customer Reliability Engineer(CRE)の三國です。これまでソラコムのサポートで利用されていた SORACOM Support Botを、SORACOMユーザーコンソールから直接利用できるようになりましたのでご紹介します。
SORACOM Support Botとは?リリースの背景
SORACOM Support Botとは、Retrieval-Augmented Generation(RAG)と呼ばれる手法を用いて質問へ解答する botです。受け取った質問について、関連するソラコムのドキュメントを探し、質問と関連ドキュメントをもとに生成 AIを用いて回答を作成します。これまで、SORACOM Support Botは SORACOMサポートサイトから送信された質問へ回答するのに使われていました。以下のブログをご参照ください。
ソラコムでは上記のリリース以降、多くのお客様が SORACOMサポートにてご利用いただく様子をモニタリングしながら、継続的に回答精度や回答速度の向上に努めてきました。特に回答速度については上記のリリース当初は数分程度かかっていたものが、数十秒程度まで短縮され、ユーザーコンソールで提供できる水準まで改善しました。またサポートを通じて SORACOM Support Botを利用されたお客様からのフィードバックにおいても「回答に満足した」といったポジティブなコメントをいただくことが多く、より多くのお客様へ価値を提供できるよう、このたびユーザーコンソールで利用できるようにいたしました。
SORACOMユーザーコンソールからの利用方法
SORACOMユーザーコンソールの右下に新しく表示されるようなアイコンをクリックします。(マウスをホバーすると、“Ask AI” の文字列が表示されます)

開いたパネル上で、SORACOM Support Botとの会話ができます。また会話の履歴も表示されます。

人間の回答に比較して、回答の正確さは十分でない場合もありますが、数十秒程度のレスポンスで回答を受け取れます。また関連ドキュメントも表示されますので、詳細な情報はドキュメントを参照して得られます。

その他の制約・注意事項はユーザードキュメントをご参照ください。
質問例
以下のような質問ができます。
- SIMを取り付けたデバイスへ SSHアクセスするにはどうすれば良いですか?
- 過去の料金をダウンロードするにはどうすればよいでしょうか?
- ユーザーコンソールに書いてあるイベントハンドラーという機能は何に使えますか?
- SORACOM Beamを使っている事例はありますか?
- 農業で使われている事例はありますか?
一方、SORACOMに関係の無い事や、お客様環境に依存する質問には適切な回答ができないので、その場合は通常のサポートのご利用を検討ください。
ソラコムの生成 AIに対する取り組み
ソラコムでは、IoTのプラットフォーマーとして IoTと生成 AIをかけ合わせたサービスを提供するだけでなく、今回のようにお客様が SORACOMを使われるなかでの体験向上にも生成 AIを活用してまいります。今後ともサービスの改善に努めてまいりますのでフィードバックをお待ちしております。
― ソラコム三國(mick)
投稿 SORACOM ユーザーコンソールから生成 AI へ質問できるようになりました は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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