ソラコム、 IoTと生成AIを応用した空調制御実験を実施 平均47.92%の電力を削減
ソラコムは、松尾研究所と研究・推進するプロジェクト「IoT x GenAI Lab」について、三菱電機と共同で実証実験を実施した。
IoT x GenAI Labは、IoT分野における生成AI、LLM(大規模言語モデル)の活用について、顧客ニーズに基づくユースケースの調査や活用に向けた概念実証(PoC)、IoTサービスへの反映を推進している。
実証実験では「部屋を最適な温度に保ちつつ、可能な限り電力消費量を削減する」ことを目的に実施。
実験は、センサーから取得した室内外の温度や室内の温度のヒートマップなどから、事前学習済みの汎用的な生成AIが空調機器の最適な温度を2時間に一度予測。設定温度を変更し、快適性と電力使用量をモニタリング。変更したことによる結果をまたAIに入力するというもの。
結果としては、AIの学習に時間やコストをかける必要なく消費電力の削減や快適性の向上といった効果を確認。電力は平均47.92%削減、快適性は平均26.36%の改善を実現した。
今後は、好みの温度の場所をお知らせしてユーザーの好みに合った空間へ誘導していくような、人に寄り添ったシステムの構築を目指すという。
また、データセンターや工場など電力使用量が大きい施設などで大幅な電気使用量の削減に貢献できるか検証を進めるとしている。
実証実験の詳細についてはこちら。