「だから関ケ原の戦いってああいう結末だったのか!」が分かるイベント開催
岐阜県不破郡関ケ原町の「岐阜関ケ原古戦場記念館」で、7月13日から夏季企画展「関ケ原合戦の前哨戦―美濃・尾張の攻防―」が始まります。関ケ原の合戦は徳川家康率いる東軍が勝利をおさめましたが、前哨戦の結果次第ではその結末も違っていたかも…!?
なぜ東軍が勝ったのか、勝利までの展開をたどる
7月13日(土)から9月1日(日)まで、岐阜関ケ原古戦場記念館で夏季企画展「関ケ原合戦の前哨戦―美濃・尾張の攻防―」が開催。
企画展では、前哨戦の様子を描いた「関ヶ原合戦絵巻」のほか、参戦武将が所用したと伝わる武具甲冑、局地戦の舞台となった城の絵図などを展示します。
関ケ原の合戦は、政権をめぐる徳川家康の東軍と石田三成の西軍による戦いです。今回展示される「関ヶ原合戦絵巻」は、上下巻に分かれた絵巻物。上巻では、石田三成らの伏見城攻めの軍議の場面から、東軍の岐阜城攻めの結末まで、下巻では、上州沼田城の本多忠勝と真田昌幸の会談の場面から、関ヶ原での合戦の勝敗がついて松平忠吉らが家康の本陣に祝いに駆け付ける場面までが描かれています。
例えば伏見城攻めは8月1日まで行われ、関ヶ原の合戦は9月15日に開戦。今と違って新幹線もなく馬や徒歩で移動していた時代、駆け付けるのはもちろん体力を回復させる間もなかったでしょうし、駆け付けたくても難しかっただろうと思います。
関ケ原の合戦の東軍勝利は、そんな全国各地で勃発した前哨戦の影響が大きかったのでは……。ということは、伏見城攻めが早急に終わっていれば西軍が勝っていたのかも…? なんてことまで創造させてくれる資料たち。歴史が動くその裏で、様々な思惑や勝負事があり、すべてはそれらの綾が生んだ結果であることが確認できる、貴重な企画展です!
夏季企画展「関ケ原合戦の前哨戦-美濃・尾張の攻防-」
展示期間:7月13日(土)~9月1日(日) ※記念館の休館日は除く
会場:岐阜関ケ原古戦場記念館 2階展示室2、3(岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜 ※祝日の場合は翌平日、12/29~1/3
料金:<大人>¥500 <大学生/高校生>¥300 <中学生以下>無料
主な展示物:
・関ヶ原合戦絵巻(小野市立好古館蔵)
・伝 一柳 直盛(ひとつやなぎ なおもり) 所用 白羅紗地二重貫紋陣羽織(小野市立好古館蔵)
・伝 高木 貞利(たかぎ さだとし) 所用 具足(海津市歴史民俗資料館蔵)
・伝 杉浦 重勝(すぎうら しげかつ) 所用 長旗(羽島市歴史民俗資料館蔵)
・苗木城縄張之図(中津川市苗木遠山史料館蔵)
・濃州郡上城攻図(飛騨高山まちの博物館蔵)
・徳川家康書状(慶長5年(1600年)9月3日付)(当館蔵)
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