グーグルは6月19日、Google Researchが開発したニューラル気象モデル「MetNet」をベースにした新しい雨量予測モデルを開発。ウェザーニューズと提携して来月より、最大12時間先まで5分ごとの降水量を予測する「ナウキャスト」を提供する。
最大12時間先まで5分ごとの降水量を予測
現在主流となっている気象予測の手法は、熱力学や物理法則に基づき、スーパーコンピュータを駆使してシミュレーションをするもので、膨大な計算量と時間が必要となる。
Google Researchが2020年に発表した、降水予測のためのニューラル気象モデルMetNetは、これまでの物理学をベースとしたシミュレーション手法と異なり、過去の観測データから気象パターンの推移をAIにより学習し、この先の気象パターンを直接導くことにより、アメリカ全体の正確な降水予測を数秒で実行できるようになった。
さらに、2023年11月にはアーキテクチャを改善し、より高精度な降水予測などが可能となった気象予測モデル「MetNet-3」も発表されている。
日本においては、ウェザーニューズとのパートナーシップを通し、MetNet-3を基にカスタム構築された新しい雨量予測モデルを開発。
来月より順次、グーグルに最大12時間先まで5分ごとの降水量を予測するナウキャストが表示されるようになる。
いち早く日本のみ「ハッシュタグで検索」機能を追加
また、グーグル検索にハッシュタグを含むことを可能にする「ハッシュタグ検索」機能が現在日本のみで利用できるようになっている。
たとえば「#チョコレート」と検索すると、ソーシャルメディアやYouTube、オンライン雑誌やブログといった媒体からの最新のコンテンツの検索結果が表示され、より深くチョコレートに関するトレンドやニッチな内容について知ることがでる。
また、結果ページには、トピックをより深掘りできるような関連ハッシュタグの提案も合わせて表示されるという。