アップルのAI、「Apple Intelligence」がiPhoneやMacを変える! 「WWDC24」特集 第22回
Apple WatchもAI! watchOS 11の新機能から「次」が見えた
2024年06月18日 08時00分更新
ウォッチが収集するデータが「見やすく」なる
最新のApple WatchとwatchOSには、数え切れないほど多くの魅力的な機能があります。そのすべてを知る必要はなく、Apple Watchのユーザーは健康管理やフィットネストラッキング、スマホからの通知確認など自分に必要な機能だけを選び、使いこなせれば良いと筆者は思います。
でもやはり「Apple Watchにこんな機能もあるんだね」と気が付ける機会はたくさんあるほど幸せになれます。
例えば先に触れた「スマートスタック」がwatchOSに搭載されたことで、デジタルクラウンをクリックしてアプリを探さなくても、Apple Watchが届けてくれる情報や使える機能との接点が大きく広がりました。AIによるパーソナライゼーションが強化されることで、watchOS 11のスマートスタックがもっと便利になりそうです。
Apple Watchはユーザーが身に着けている間、健康状態の把握にも役立つさまざまな生体情報を取得しています。ワークアウトによる健康増進・維持、心臓の健康チェック、睡眠計測などの用途にApple Watchが心地よく使えるスマートウォッチであることを実感している方も少なくないと思います。
watchOS 11には、ユーザーが眠っている間にApple Watchが計測する「心拍数」「呼吸数」「手首皮膚温」「睡眠時間」「血中に取り込まれた酸素のレベル」の生体情報をまとめて、毎日の健康指標を分析、知らせてくれる「バイタル」という新しいアプリが加わります。
Apple Watchが計測できる生体情報の中で、人の健康バランスを把握するために最も有用な5つの固定された指標を元に、2つ以上の指標に日々の状態と大きく異なる値が記録された場合にはユーザーに通知が届きます。これが病気の傾向を示唆するものなのか、あるいは飲酒量やカフェインの摂取が増えたことによるものなのかなど、iPhoneのヘルスケアアプリへのデータの手入力と併用しながら、生活の多様な側面の変化に対応できる心強い機能です。
Apple Watchは、ワークアウトをユーザーの日常的な健康習慣として続けることを楽しくサポートしてくれるスマートウォッチです。ただ、ワークアウトも「やり過ぎ」は身体に良くありません。反対に、トレーニングの効率化を図らないと健康の増進・維持に役立ちません。
watchOS 11からワークアウトの「トレーニングの負荷」が記録できるようになります。ワークアウト後に、ユーザーが負荷の強度を「簡単」から「かなりきつい」までの10段階で評価。Apple Watchが記録を読み取って負荷の効果を最大化したり、主すぎる負荷によるダメージを回避するようにアドバイスを送ってくれます。
Apple Watchのアクティビティアプリ、またはiPhoneのフィットネスアプリでは、トレーニングの負荷とバイタルアプリの情報をまとめて見ることができます。
今まで点在していたユーザーの健康に関わる情報が有機的に結びつくので、初めてスマートウォッチを使う方にもフィットネスやヘルスケアの用途でApple Watchが身近に感じられるようになると思います。
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