常用すると劣化するバッテリー
気軽に使って何がダメかと言えばバッテリーです。
先に申し上げた通り、バッテリー容量はロードバイクのタイヤ2本分程度。でも容量が小さいおかげで充電時間も短く、20分もあれば満充電です。出かける前に空気をちょい足ししても、モバイルバッテリーを接続してバッグに放っておけば問題ありません。
つまり充電と放電を短いインターバルで繰り返すわけで、これがまずバッテリーの劣化を早めます。それに加えて電動ポンプの発熱量がすごい。
どの程度の発熱かといえば、対策としてアルミの筐体に最初からシリコンカバーが被せられているくらい。連続して2本も入れると使い捨てカイロのような温かさ。バルブを挿入する口金もそれ以上に加熱するので、TPUチューブの樹脂製バルブには溶融の危険があるとされ、それを回避するため専用のエクステンダーを経由して使えと但し書きがあります。その熱がバッテリーの劣化にどの程度影響するかは不明ですが、決して良い方向には働かないはず。
それを1年使った結果、最初のうちは30Cのタイヤを前後4気圧まで上げられていたものが、2本目となると最近はちょっと厳しくコンマ5気圧ほど届かない。タイヤ1本充填できればパンク対策には十分で、いずれにしてもモバイルバッテリーを携行しますから問題はないのですが、確実に劣化は進んでいる様子。
そこで理不尽さを感じるのはUSB「充電」はできても「給電」はできないこと。給電できれば内蔵バッテリーの消耗を抑えつつ使えるはず。むしろバッテリーを内蔵しない、USBの5Vだけで動くポンプがあってもいいように思いますが、いかがなものでしょうか。
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