PhanteksのPCケース「Evolve X2」がスゴイ
見た目スッキリに全振りしたら、こんなPCケースになるのかも!
2024年06月07日 14時00分更新
デイジーチェーンでケーブルもしっかり隠す!
コストを抑えたケースファン
続いて気になったのが、デイジーチェーンで接続可能な「NEXLINQ」のケースファンだ。ファン同士をデイジーチェーンでつなげて、1本のケーブルをコントローラーに接続すれば、すべてのファンが使用できるというもの。こちらも、ファンの側面に沿ってはみ出ないようにケーブルの長さが調整されているほか、ファンとファンの接続部分の穴も隠せるようにパーツが付属している。
独自技術を用いて、ファン同士をくっつけて連結させるというメーカーも出てきたが、Phanteksがそれをしなかったのはコストが関係している。デイジーチェーンでつないでケーブルを隠すというほうが、コスト削減につながるのでユーザーにも安価に提供できるというわけだ。
なお、NEXLINQはファンだけでなくCPUクーラーと電源ケーブルも用意している。コストを抑えて、かつデイジーチェーンで簡単に接続できるファンやクーラーなどがほしいという人にピッタリな製品といえるだろう。
このNEXLINQは、ソフトウェアもこだわっている。ライティングの設定は、このソフトウェアか、マザーボードのARGB制御ソフトか、WindowsのDynamic Lightningかが選べる。
ファンのモードは、Silent、Performance、Customの3種類から選択できるほか、何度になったらこれくらいファンの回転数を上げるといったカスタマイズも可能。
ファンの制御は回転数25%以下には設定できないようになっているので、間違って0%を選択してしまった……なんてことも起こらないのも、うれしいポイントだ。
そのほか気になったのは、ガラス強化ポリマーを採用するケースファン「PH-F120T30」。30mm厚にすることで高い冷却性能と低ノイズを実現しているのもポイントだ。3つのファン回転モードを備えている。
以上がPhanteksで気になった製品となる。Evolve X2をはじめ、ケーブルを見せないということにコダワリを持った製品が出てきたなという印象だった。今後、裏配線マザーボードが増えていけば、そのぶんEvolve X2の需要もあがっていくのではないだろうか。

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