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たまに役立つセキュリティ豆知識 第22回

線を正方形にしたら情報が200倍に!? 「QRコード」の豆知識

2024年06月06日 18時00分更新

文● せきゅラボ

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開発企業の無償公開によって広く普及した

スマホ決済に欠かせない正方形

Q:「QRコード」ってなに?

A:二次元コードの一種。スマートフォンのカメラなどで読み取り、専用のアルゴリズムを介して文字列に変換できる。

 1994年の誕生以来、広く普及し、現在ではスマホを使ったコード決済のほか、連絡先やURLの情報、Wi-Fiの設定情報など、さまざまな用途に利用されている。

 もともとは自動車部品メーカーのデンソー(現デンソーウェーブ)が自社内でのパーツ管理に用いる目的で開発し特許も取得したが、一般に広く公開し無償利用も可能にしたことで広まった。

 市販品などに付加されているバーコード(一次元コード)と比べると、約200倍の情報を盛り込むことができるだけでなく、読み取りが高速であるという特徴も併せ持つ。

 白黒の正方形が複数組み合わさった構成となっており、コードの3つの角に「ファインダパターン」を設けることで、コードがどの方向で読み込まれても上下左右を判別して読み込める。この仕組みが処理の高速化を実現している。

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