フレッシュネスバーガーがシンガポール料理をバーガーにアレンジ:
カニ一匹まるごと挟んじゃったハンバーガー 完成度の高さと食べやすさに納得、試す価値アリ
2024年06月12日 12時00分更新
「シンガポールチリクラブバーガー 〜スイートトマトチリソース〜」
フレッシュネスバーガー
6月12日発売
780円
https://www.freshnessburger.co.jp/brandnews/3871
※このハンバーガーにはカニが入っています
問題です。ハンバーガーに挟んであるものといえば、なんでしょうか。肉? 定番ですね。でも、たまには違うものも食べたくありませんか。野菜? やっぱり入っていてほしいですものね。ただ、主役かというと違うかもしれません。
はい、ということで正解は「カニ」でした。これからのバーガーは、カニです。カニ。
フレッシュネスバーガーは6月12日より、「シンガポールチリクラブバーガー 〜スイートトマトチリソース〜」(以下、シンガポールチリクラブバーガー)を発売します。価格は単品780円。
その名の通り、シンガポールで食べられている料理「チリクラブ」をハンバーガーにしたものです。カニ1匹をまるごと揚げたソフトシェルクラブを使用しています。
チリクラブは、脱皮したての甲羅のやわらかい“ソフトシェルクラブ”を使った料理。カニをまるごと調理し、トマトベースのスパイシーなソースをたっぷりとかけて仕上げます。
フレッシュネスでは、このチリクラブがシンガポールでは蒸しパンのようなマントウ(饅頭)とセットで食べられることが多いところから着想を得て、バーガーを開発。
スクランブルエッグやショウガ・ニンニクが香るスイートトマトチリソースを合わせ、チリクラブのおいしさを表現したとのことです。
素揚げし甘みを引き出したパプリカや、国産生野菜のスライスオニオンやグリーンカールがサンドされているため、野菜の食感も楽しめるとうたっています。
何より、カニがやわらかくて食べやすい
揚げたカニが一匹まるまる入っているわけで、「食べにくいんじゃないの?」「見た目がヤバそう」と思う人もいるかもしれません。ただ、生ではなくて揚げてあるため、意外とおとなしい外見。見た目だと「かき揚げか何かが入っているのかな」という感じですよね。
ただ、これが食べやすい。なぜなら、カニの殻がほんとうにやわらかいから。口の中にパリパリした破片が残ることがないんです。そういう意味では、かき揚げの感覚に近いといえば近いかもしれない。あれの衣レベルのやわらかさ。
シンガポールのチリクラブは、食べるときにハサミ(カニのそれではなくて、道具のほうですね)などでバキバキと割ることがあるのですが、これはその必要がない。よって、見た目以上にラク〜に食べ進められるのです。
カニ自体の味に関しては、ソフトシェルクラブなので、たとえば毛ガニやズワイガニのような濃厚さはありません。衣も付いてしっかり揚げてあるため、カニの味わいそのものというより、甲殻類の旨味や香りがあるな〜というところ。
そして、ソースです。「スイートトマトチリソース」とありますが、さほど辛くはなく、酸味も強くはない。むしろ、コクが特徴的です。
カニ自体にコク(カニミソですね)もありますから、バーガー全体が、かなり“旨味”で食べさせる味の作りになっています。
一方、「ピリ辛!」「トマトの酸味!」という強い感じはないので、エスニックな雰囲気を求めるとすこし戸惑うかもしれません。
店内のスパイスやソースで味変だ
では、辛さや“アジア感”がほしい人はどうすればいいのか。フレッシュネスバーガーの店舗には、店内に置いてある調味料やソース、「ワールドスパイス」があります。これらを使えばよろしい。シンガポールチリクラブバーガーと、カレーパウダーやシラチャーソースとの相性はいいですね。
カレーパウダーは辛さを増すのではなく、あくまで“風味づけ”だと思えばよろしい。カレー味になるので、もしかけたいのであれば、これは一気に入れてしまいましょう。
一方、シラチャーソースは明確に辛味(と、酸味)を足すためのソース。こちらは味にかなりのアクセントが生まれるので、ちょっとずつかけていくことをオススメします。
こう考えると、店内にあるスパイスを受け止めるための土台として、シンガポールチリクラブバーガーはカドのない味付けにしているのかもしれません。コクはあるけど、辛さや酸味など、トガッた要素は排除されている。
味変することで自分好みの味わいにすることが可能ながら、辛味や酸味、カレーの香りを入れても味が破綻しない完成度になっているといえます。
トロピカルなソーダも完成度が高い
また、トロピカルな味わいの「フローズンドラゴンフルーツ ライチレモネードソーダ」「フローズンパイナップル ライチレモネードソーダ」も同時発売。いずれも490円です。
さっぱりとした甘みとフルーティーで清涼感ある香りの、ライチシロップを合わせたトロピカルなソーダ。
角切りドラゴンフルーツ、パイナップルの果実氷がインパクト大。店内ではちみつに漬け込んだレモンスライスもたっぷりと入っています。
これね、よくできてます。何がよろしいかというと、甘さがしっかりあることなんですよね。飲み物としてのボディーがある。だから、フルーツの酸味が入ってもシャバシャバしないんですよ。
氷を使わずに、凍った果物を入れているのもGOOD。放っておいても水っぽくなりませんからね。ドラゴンフルーツもパイナップルも、ライチの味わいを邪魔しないし。
甘味がきっちりあって、果物のテイストも活かした、夏向きのソーダといえます。個人的に、けっこうオススメです。
フレッシュネスバーガーのシンガポールチリクラブバーガー、そしてライチレモネードソーダ2種。いずれも、味の土台がしっかりしていて、方向性も明確。確かな商品開発力を感じました。
完成度の高さ、何よりも「食べやすさ」に納得できるハンバーガー。そして、実はこっちのほうがファンが増えるんじゃないかと思わせるソーダ。いずれも、試す価値、アリだと思います。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。
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