安さには裏がありますね
中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは
2024年05月08日 07時30分更新
必要なものが揃っていれば出入国申請はスムーズ
(慌てず、騒がずがオススメ)
今回の旅で筆者がバングラデッシュ旅用に購入した、中国東方航空のフライトは、下記のスケジュールです。中国では国内線を使って移動するため、「72/144時間乗り継ぎビザ免除」は使えず、「24時間乗り継ぎビザ免除」を利用することにしました。
■往路(予定)
4月25日:MU790 羽田空港(日本)17:35発→北京大興空港(中国)20:40着
4月26日:MU5720 北京大興空港(中国)06:55発→昆明長水空港(中国)10:20着
4月26日:MU2035 昆明長水空港(中国)13:05発→ダッカ・シャージャラル空港(バングラデシュ)13:35着
■復路(予定)
5月1日:MU2036 ダッカ・シャージャラル空港(バングラデシュ)14:55発→昆明長水空港(中国)19:30着
5月1日:MU2766 昆明長水空港(中国)22:55発→南京禄口空港(中国)01:50着
5月2日:MU775 南京禄口空港(中国)08:00発→成田空港(日本)10:20着
往復共に、中国到着から24時間以内に出国する便を選んでいます。というのも、空港でのチェックイン時、係員に「24時間乗り継ぎビザ免除」であることを説明するなら、そのほうが伝わりやすいと思ったからです。
私の心配をよそに、羽田空港でもダッカ・シャージャラル空港でも、通常のチェックインと同じく作業はスムーズで、ビザについては特になにも聞かれませんでした。中国乗り継ぎの際のビザ免除制度について、中国系航空会社就航地ではかなり浸透しているようです。
到着空港での申請もかなりスムーズでした。これは空港によっても微妙に違いますが、中国の北京大興空港と昆明長水空港では、入国審査の手前に乗り継ぎビザ免除の申請カウンターがあり、まずはそこで申請をします。
その際の注意点としては、飛行機内で配られる入国カードではなく、乗り継ぎビザ免除の申請カウンターの近くでもらえる、「ARRIVAL CARD FOR TEMPORARY ENTRY FOREIGNERS」と書かれた入国カードを記載して利用すること。
入国カードを記入したらカウンターへ向かい、eチケットの控えをプリントアウトしたものとパスポートを一緒に提出します。ちなみにカウンターは北京大興空港では整理券方式で、昆明長水空港では整列方式でした。
ビザ免除の申請が完了すると、パスポートにシール、もしくはスタンプが押されます。あとは入国審査のカウンターへ向かって通過すれば、中国への入国手続きは終了です。思っている以上に乗り継ぎビザ免除申請のハードルは低く、快適でした。
北京大興空港はヨーロッパへの乗り継ぎに使う人が多いのか、申請者も多くカウンターで順番が来るまで30分ほど待ちましたが、昆明長水空港では申請者が数人しかいなかったので10分ほどで完了しています。
余談ですが、北京大興空港では若干混雑していたこともあり、係員が申請者たちに「ベンチで座って待つように」と伝えるも、カウンターの前で大勢がたむろってしまう状態に。そのうち、ある申請者が係員にしつこく質問して座らずにいたところ、係員が急に大声で怒りだし、申請者の用紙を取り上げてビリビリに破き「あなたたちはここでは申請できない!センターへ行け!」と追い返されるといった一幕がありました。
それを見た旅行客の間にはピーンと緊張感が走り、その後は皆、おとなしくベンチに座って待ち始めます。ビザ免除の申請自体はスムーズですが、やはり中国は中国だなと思った瞬間です。
(次ページ:中国便が欠航になり日本に帰れない! どうする……!?)
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