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「Broadcomのビジネスモデルに顧客企業は懸念、Nutanixに長期的なビジネス機会が生まれた」

Nutanix CEOが語る「VMware買収の影響」、この先の「ITモダナイズ」

2024年05月07日 12時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 曽根田元

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「ITインフラのモダナイズ」がこれから確実に進行するいくつかの理由

――成長要因の中でも触れられた「ITインフラのモダナイズ」の必要性についてお聞きします。企業におけるインフラモダナイゼーションの実情はどうなのでしょうか。

ラマスワミ氏:Nutanixでは、企業におけるクラウドの採用状況を調査する「Enterprise Cloud Indexレポート(ECIレポート)」を継続的に実施しており、今年4月には第6回のレポートを発表した。グローバルでおよそ1500名のITDM(IT意思決定者)を調査している。

 今回の調査では、90%の回答者が“クラウドスマートなアプローチ”(データセンター/パブリッククラウド/エッジといった実行環境から、アプリケーションそれぞれに適した環境を選択する考え方)を採用していた。アプリケーションとデータを管理するうえでは「ハイブリッドIT環境がベストである」という回答も80%に達している。

「Enterprise Cloud Indexレポート」より

 また、企業がアプリケーションに対して持続的なイノベーションを求めていることも明らかになった。より良いパフォーマンス、より良いイノベーション、より良いセキュリティを目的として、企業はマイグレーションを進めている。調査では「過去1年間に、これまでとは異なる環境にアプリケーションをマイグレーションした」という回答が95%に及んだ。

 もうひとつ、現在の企業が優先事項としているサステナビリティの取り組みについても、興味深い結果が出ている。サステナビリティ目標を達成する重要な手段のひとつとして、より良い電力効率を実現する「ITインフラのモダナイズ」を挙げる企業が多かったのだ。

 そして、AI、モダンアプリケーション、データといったものに対する取り組みも拡大していることが確認された。ここでももちろん、ITインフラのモダナイズが必須になっている。特に「AI投資を強化する」予定だとした企業は多い。

Kubernetes/コンテナプラットフォームの提供にも注力

――あらゆる側面で、ITインフラのモダナイズが進む兆候が表れているわけですね。一方で、アプリケーションをモダナイズしていくうえでは、従来の仮想マシン環境からコンテナ/Kubernetes環境への移行も重要になると思います。

ラマスワミ氏:そのとおりだ。コンテナ化されたアプリケーションに対して、Nutanixでは4つの機能を用意している。

ECIレポートより。自社内のアプリケーションについて「50%以上がコンテナ化されている」と回答した企業が58%を占めた

 まず、Nutanix Cloud PlatformにNutanixのランタイムエンジンを組み込んだ「Nutanix Kubernetes Engine」がある。また、今年1月にはKubernetes管理プラットフォームである「D2iQ Kubernetes Platform(DKP)」(旧称:Mesosphere)を買収した。これらによって、オンプレミス環境でもAWSやAzureといったクラウド環境でも、Kubernetesクラスターを実行し、管理できるようになった。

 また、昨年の(Nutanixの年次イベントである)「.NEXTカンファレンス」において、われわれは「Nutanix Data Services for Kubernetes(NDK)」を発表した。これは、クラウドネイティブなKubernetesアプリケーション向けの機能を提供するデータサービス群だ。ブロック/ファイル/オブジェクトのストレージ、さらにスナップショットやDRといった機能も備える。

「Nutanix Data Services for Kubernetes(NDK)」の位置付け

 それから昨年は「Project Beacon」も発表している。これは(上述したような)NutanixのKubernetes環境に、プラットフォームデータサービスを追加することで、完全にポータブルな(可搬性のある)モダンアプリケーションを開発可能にしていくという取り組みだ。

――Kubernetes、コンテナ環境についても順次対応を進めているわけですね。

ラマスワミ氏:もっとも、Nutanixでは顧客企業に柔軟な選択肢を提供することを重視している。Nutanix Cloud Platform上に、たとえば「Red Hat OpenShift」や「Rancher」といった、サードパーティ製のKubernetesプラットフォームを展開することも可能だ。OpenShiftに関しては、2021年からRed Hatとパートナーシップを結んでおり、Nutanixが提供する環境を選ぶかOpenShiftにするかは、顧客企業自身で選ぶことができる。

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