クラシック音楽の祭典『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024』を最大限に楽しむ方法
縁日に行くみたいにクラシック音楽を楽しんでもいいじゃないか 『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024』に行ってきました
耳だけじゃなくて、舌も楽しみたいじゃん
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の楽しみ方は、もちろん音楽を聴くことにあります。しかし、それだけではもったいない。
東京国際フォーラム館内には、もちろんカフェやレストランがあります。それだけではなく、お昼時になると地上広場に世界各国のさまざまなランチやメニューを提供するキッチンカーが並ぶのをご存知でしょうか。
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の開催期間中も、多数のキッチンカーからなる「ネオ屋台村」が開催されますよ。
無料公演の中でも、東京国際フォーラムの地上広場で開催される「地上広場キオスクステージ」なら、キッチンカーのフードを食べながらピクニック気分で音楽を楽しむこともできます。
お酒も揃っていますよ。「マンズワイン」で提供するスパークリングワインは、暖かい春に似合う甘さとエレガントな泡が自慢。「ワインショップ・エノテカ」では、厳選したシャンパーニュやボルドーワインが並びます。
「蝶鮫屋、霞町音楽堂」ではシャンパーニュ「ストラディヴァリウス」全3種が味わえるほか、フレッシュキャビアや蝶鮫屋のキャビアバター、キャビアアイスなども用意しています。
また、落ち着いてゆっくりしたい人に知っておいてほしいのは、ホールEにカフェが出ていること。あの帝国ホテルが手がけたキーマカレーなども食べられますよ。なお、ホールEへの入場は、音楽祭期間中の「有料コンサート」か「マスタークラス」のチケット(半券も可)が必要です。
このように、耳だけでなく舌も喜ぶコンテンツが楽しめるのが、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の魅力のひとつです。
丸の内や銀座に足を伸ばすのもいいかも
ちなみに、会場の東京国際フォーラムは、丸の内エリアだけではなく、銀座にも歩いていけるほど近い立地です。もちろん会場内のキッチンカーに舌鼓を打つのも良いですが、空き時間に丸の内〜銀座エリアの名店に寄るのも手でしょう。
気をつけてほしいポイントとしては、ゴールデンウィーク中で開いていないお店もあることと、多くの人出が見込まれるので人気店はすぐに埋まってしまうこと。とくに、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の会場から夕方〜夜に飲食店に行く場合は、予約することをおすすめします。
えっ、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024から丸の内に出かける場合は、どこに行くのが良いかって? それなら、丸の内LOVEWalkerをチェックしてくださいね!
会場全体を縁日のように楽しめばいい
クラシック音楽は高尚なものだ、知識がないとなかなか楽しめないものだ……というような言説があります。これについては、筆者は「もちろん、そういう側面もある」と思っています。
確かに、クラシック音楽のコンサートには襟を正して聴きたくなるような格式高いものもあります。前もって知識を持っておくことで、より音楽の真髄に迫れることだってあるでしょう。
自分だって、それなりの金額のチケット代を払い、「どんな演奏になるだろうか」と真剣な面持ちでコンサートに向かうこともしばしばです。
一方で、そういう楽しみに至るまでの道のりとして、あるいは“そうではない”クラシック音楽との付き合い方として、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024のような催しもあるのではないでしょうか。
コンサートにしっかりした服装で出かけて、一から学ぶように聴くことだけが、クラシック音楽の世界ではない。それこそ、たくさんの屋台が並んでいる縁日に行くように(クラシック音楽“祭”だけに)、いつもの服装で出かけて、気になるプログラムを満喫しつつ、合間の時間にワイワイとごはんを食べたりお酒を飲んだりしてもよいではないですか。
ゴールデンウィーク中のイベントとして、気軽に楽しむも良し。そこで出会った楽曲から、音楽の深く広い世界に魅力され、ハマっていくことも良し。クラシック音楽のさまざまな側面を見せて(魅せて)くれるのが、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024だと思っています。
幅広い層が気軽に出かけられるイベントとして、クラシック音楽というジャンルを初心者から上級者まで味わえるプログラムとして……。ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024は、多くの人が楽しめるものになっているのではないでしょうか。
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024
開催日:2024年5月3日(金・祝)・4日(土・祝)・5日(日・祝)
会場:東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷
文 / モーダル小嶋(ASCII編集部)
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。クラシック音楽も好き。お気に入りの作曲家はブラームスとラヴェル。
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