PCIe 5.0×4の最速更新! 1万4000MB/秒超えを達成したCrucial「T705」レビュー
提供: マイクロンジャパン
PCIe 5.0×4の限界に迫る「T705」のパフォーマンスを確かめる
PCIe 5.0×4を導入しやすいAMD Socket AM5で構成した検証PCに、「T705」2TBモデルの「CT2000T705SSD3」を取り付けて、そのパフォーマンスを確かめていこう。
Socket AM5マザーボードには、CPU直結のPCIe 5.0×4スロットを2基備えているMSI「X670E GAMING PLUS WIFI」を用意し、CPUにはRyzen 7 7800X3Dを組み合わせた。
システムSSDには、「T700」を搭載し、「T705」には何もデータを書き込んでいないピーク性能をチェックすることにした。
「X670E GAMING PLUS WIFI」は、コストパフォーマンスを重視したGAMING PLUSシリーズに属している。そのため、PCIe 5.0×4対応のメインM.2スロットのヒートシンクは、両面実装向けの冷却プレートが備わっているが、ヒートシンクはシンプルな板状タイプになっている。
検証環境はバラック状態なので、パフォーマンステスト中はPCケースフロントからのエアフローを想定して80mmファンを取り付けて、M.2スロットに周辺に風を送っている。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 7800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5GHz) |
CPUクーラー | 本格カスタム水冷(360mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「X670E GAMING PLUS WIFI」 (AMD X670E、ATX) |
メモリー | Crucial Pro Overclocking DDR5-6000 「CP2K16G60C36U5B」 (16GB×2、DDR5-6000) |
ビデオカード | Palit Microsystems「GeForce RTX 4070 Ti SUPER GamingPro White OC」 (GeForce RTX 4070 Ti SUPER、16GB GDDR6X) |
メインストレージ | Crucial「T700 2TB CT2000T700SSD3」(PCIe4.0×4 NVMe) |
サブ(検証)ストレージ | Crucial「T705 2TB CT2000T705SSD3」(PCIe 5.0×4 NVMe) |
電源ユニット | FSP「Hydro PTM PRO ATX3.0(PCIe 5.0) 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro 64bit」(23H2) |
”CDM”で現行最速のパフォーマンスを確認
パフォーマンスは、定番ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」を使って確認していこう。
まずは、データサイズ「1GiB」、「NVMe SSD」モードでピーク性能を確認すると、シーケンシャルリードが1万4546.83MB/秒、同ライトが1万2717.67MB/秒を記録している。公称値通りのパフォーマンスを発揮しており、現行NVMe M.2 SSDの最高峰として相応しい結果と言えるだろう。
ランダムアクセスをみると、「RND4K Q32T16」は、リードが6327.57MB/秒、同ライトが5165.94MB/秒と、ともに1000MB/秒近く引き上げられているが、「RND4K Q1T1」のリード・ライトは、昨年レビューした「T700(ES品)」を下回っていた。ランダムライトの最適化が済んでいなかった「T700(ES品)」に届かないのは、気になるところだ。
続いては「デフォルト」モードで、テストサイズ「16MiB」「64MiB」「256MiB」「512MiB」「1GiB」「4GiB」「16GiB」「64GiB」の8つでテストを実行している。
「CrystalDiskMark 8.0.5」デフォルトモードの結果
シーケンシャルアクセスは現行最速!
テストサイズに関係なく、シーケンシャルアクセスは1万4000MB/秒台、1万2000MB/秒台のパフォーマンスを発揮している。ただ、ランダムは「RND4K Q32T1」、「RND4K Q1T1」ともに「T700(ES品)」を下回っていた。今後のフォームウエアで改善を期待したい。とは言え、シーケンシャルアクセスは間違いなく現行最速と言えるだろう。