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「パルワールド」のゲーム内設定で意外な落とし穴も?

「パルワールド」は重い? RTX 4070、4070 SUPER、4070 Ti SUPER搭載BTOPCで検証!

2024年02月25日 18時30分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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GALLERIAのゲーミングBTOパソコンで、GeForce RTX 4070搭載の「GALLERIA XA7C-R47」、RTX 4070 SUPER搭載の「GALLERIA XA7C-R47S」、RTX 4070 Ti SUPERの搭載の「GALLERIA XA7C-R47TS」で、「パルワールド」がどれくらい快適に動作するかチェックしました

 皆さん、最近ゲームはプレイしていますか? 私は相変わらず「Apex Legends」や「ストリートファイター6」「リーグ・オブ・レジェンド」といったタイトルを中心に、日々ゲームにまみれて生活をしています。

 そんな中、かなり話題になったタイトルが登場しました。そう、「パルワールド」です。私も実際に遊んでみた際に、気になることがありました。それは、「このタイトル結構重量級じゃない?」ということです。快適に遊ぶには結構グラフィックス性能が必要そうと感じました。

 また、ゲーマーとしては新しく出たRTX 40 SUPERシリーズも気になっています。自宅のパソコンは、RTX 3060 Tiを搭載していて、フルHDのディスプレーと組み合わせているので今のところ快適にゲームは遊べているなと感じているのですが、そろそろWQHDや4Kでのゲームプレイも狙いたいと考えています。

 RTX 3060 Tiより高性能なパソコンで、パルワールドを中心にどれくらいゲームが快適に動くのだろうか。とても気になったので、今回はGALLERIAから、RTX 4070、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPER搭載のBTOパソコンをお借りして、ゲームベンチをたくさん計測してみました。

 お借りしたのは、ビデオカードのみ異なるスペックで、CPUはCore i7-14700F、32GBメモリーを搭載したモデル3機種で、GeForce RTX 4070の「GALLERIA XA7C-R47」、RTX 4070 SUPERの「GALLERIA XA7C-R47S」、RTX 4070 Ti SUPERの「GALLERIA XA7C-R47TS」となります。ケースはいずれもGALLERIAオリジナルの「ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2」なので、外観はまったく一緒です。スペックや価格は以下のとおり。

試用機の主なスペック
モデル名 GALLERIA XA7C-R47TS GALLERIA XA7C-R47S GALLERIA XA7C-R47
CPU Core i7-14700F(2.1GHz~5.3GHz)、20コア(Pコア:8、Eコア:12)/28スレッド
CPUクーラー (空冷式)静音パックまんぞくコース
グラフィックス GeForce RTX 4070 Ti SUPER GeForce RTX 4070 SUPER GeForce RTX 4070
メモリー 32GB(16GB×2)、DDR4-3200
ストレージ 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2
電源 750W 電源 (80PLUS GOLD) 650W 電源 (80PLUS BRONZE)
チップセット インテル B760 チップセット
サイズ およそ幅220×奥行440×高さ480mm
同梱 Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、Xbox Game Pass
OS Windows 11 Home(64bit)
価格(2月23日現在) 33万4980円 29万4980円 26万9980円

 今回は、「パルワールド」のフレームレートを計測してみました。

あれ、解像度変わってる? 思わぬ落とし穴を発見
解像度はWindowsの設定も変えよう

 パルワールドは、スタートしてすぐ近くに拠点を構えていたので、拠点周辺を周回した際のフレームレートを、「CpaflameX」で計測しています。オプションのグラフィック設定の、品質は「最高」にし、3840×2160(4K)、2560×1440ドット(WQHD)、1920×1080ドット(フルHD)に変更して計測してみました。

 なおCapFrameXでは、最小フレームレートの代わりに、データ全体を100分割して最小値から1%の値を計測するため、その値をMin(1%)と記載しています。

 まず、GeForce RTX 4070 SUPERで計測した結果がこちら。

GeForce RTX 4070 SUPERで計測してみましたが、違和感が……

 うーん、正直4KとWQHD、フルHDの間にそこまでの差がありませんでした。それどころか、フルHDに変更した際より、WQHDに変更したときのほうがフレームレートが高い結果に。これはおかしいと思い、ゲーム内の解像度を変更しながらよく確認したのですが、あまり解像度が変わっていない気が……。

 今回は4K解像度のゲーミングディスプレーを使用してテストしていたのですが、どうやらゲーム内設定を変えても4Kのままかもしれないと考えました(フレームレートを気にしていたので、意外にも解像度が変化していないことに気が付きちょっと落ち込みました)。

 そこで、Windowsの設定から解像度を変更して再計測してみました。すると、RTX 4070 SUPERの結果が以下になりました。

Windowsで解像度を変更した場合の、RTX 4070 SUPERの結果

 Windowsから設定を変えて、さらにゲーム内のオプションでも解像度を変えると、ようやくしっかりと解像度が変更できました。パルワールドをプレイしていて、解像度が変わっているように見えない……という方は、Windowsの設定を変更すると、変わるかもしれません。

やはりパルワールドは結構ヘビー級
ただしグラフィック設定でフレームレートはガッツリ変わる!

 さて、ここからが本題ですが、RTX 4070、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルでのフレームレート計測結果が以下になります。

RTX 4070の結果

RTX 4070 SUPERの結果

RTX 4070 Ti SUPERの結果

 4Kでの結果を見ると、RTX 4070は平均とmin(1%)ともに60fpsを切ってしまい、RTX 4070 SUPERでもmin(1%)が60fpsを下回っています。しかし、RTX 4070 Ti SUPERは、min(1%)も63.4fpsと、60fps以上を記録しました。RTX 4070 SUPERであれば、グラフィックス設定が最高でもしっかりと高めのフレームレートをキープして遊べそうです。

 また、RTX 4070とRTX 4070 SUPERはフルHDだとフレームレートに大きな差はなかったのですが、WQHDだと平均フレームレートに結構な差がでました。RTX 4070でもWQHDでプレイできなくはないですが、最高設定でしっかりとフレームレートを確保して遊びたいというのであれば、RTX 4070 SUPERのほうがいいかもしれません。

 また、4K解像度でグラフィック設定を変えて計測したらどうなるかもチェックしてみました。その結果が以下になります。

RTX 4070の結果

RTX 4070 SUPERの結果

RTX 4070 Ti SUPERの結果

 グラフィック設定でmin(1%)で60fpsを上回ったのは、RTX 4070だと中、RTX 4070 SUPERだと高、RTX 4070 Ti SUPERは最高という結果になりました。この結果を考えると、グラフィック設定を変更すれば、どのマシンでもパルワールドを4Kでプレイできるといっていいでしょう。

 パルワールドの場合、グラフィック設定を変更すれば、結構フレームレートが変動するということがわかりました。ゲーミングパソコンを購入して重いなと思ったら、解像度だけでなくグラフィック設定も変えてみると、より快適に遊べるようになると思います。

フレームレート設定が無制限でも計測結果はディスプレーの対応リフレッシュレートに依存、Xbox Game Pass版はDLSSは使用できない

 また、ここまでの計測結果でわかったのは、パルワールドのフレームレート設定を無制限にしていても、最大FPSはディスプレーの対応リフレッシュレートに依存するということです。

 ほかのゲームであれば、CapflameXで計測した際に、ディスプレーのリフレッシュレート以上の数値がでることもあります。しかし、パルワールドの場合は、ディスプレーが対応するリフレッシュレート以上の数値は出ないようです。

 今回試用したのは、4Kで144Hzに対応したディスプレーなので、計測結果の上限も144Hz付近となっています。そこで、編集部にあったフルHDで360Hzに対応するディスプレーでも計測してみました。グラフィック設定は最高にしてあります。結果が以下のとおりです。

1920×1080ドット、グラフィックス設定:最高で計測

 こちらの結果を見ると、平均フレームレートが4K+144Hzのディスプレーで計測した時よりも上がっています。自身が所有しているディスプレーが対応するリフレッシュレートより上のフレームレートで楽しむことはできませんが、フルHDであれば144Hz以上のリフレッシュレートに対応するディスプレーと組み合わせれば、どのモデルでもより快適なゲームプレイが可能だといっていいでしょう。

 また、私が利用したパルワールドはXbox Game Pass版だったのですが、こちらではDLSSの設定が変更できませんでした。こちらはSteam版であればDLSSが利用できるようなので、DLSSを使ってより快適なフレームレートで遊びたいという人は、Steam版を購入することをオススメします。

 なおパルワールドの場合、パルがたくさんいるところやレイドボスに行くと、フレームレートは通常よ10~20fps前後フレームレートが下がる場合もあります。そのため、どこでも60fps以上で遊びたいという場合は、min(1%)が70fps以上の解像度、グラフィック設定で遊ぶと、より快適にプレイできると思います。

自身が持っている、もしくはほしいディスプレーに合わせてパソコンを選ぼう

 人によって、どの解像度で、どれくらいのグラフィック設定で遊びたいかは違うと思います。そのため、パルワールドが快適に遊べるゲーミングパソコンを検討する場合は、自分が持っている、もしくはほしいディスプレーの解像度やフレームレートに合ったパソコンを選択するといいでしょう。

 また、私はさまざまなゲームをプレイしたりフレームレートを計測したりしていますが、パルワールドは結構負荷が高いゲームだと感じます。パルワールドが快適に動作するパソコンであれば、ほかの多くのゲームタイトルもしっかりと遊ぶことができると思います。

 そこで次回は、パルワールド以外のゲームタイトルでもフレームレートを計測した結果をお伝えします。

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