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ファーウェイ通信 第211回

「ドライバーの健康管理」「ゴルフ場の運営管理」など、事例はさまざま

ファーウェイ製スマートウォッチは、物流トラックにゴルフ場と働く人たちの現場も支えていた!

2024年02月13日 11時00分更新

文● 加藤肇、ASCII 編集● ASCII

提供: ファーウェイ・ジャパン

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物流ドライバー向けの安全運転支援システムに活用
eSIM搭載のスマートウォッチで単体でデータをアップロード

 ここからは、実際にファーウェイ製ウェアラブル端末を活用した事例を見ていこう。

ファーウェイ・法人向けソリューション

今回の出展で大きく展示されていたのが、「Nobi for Driver」

 今回のスマート物流EXPOにファーウェイ・ジャパンと共同出展したenstemは、2019年の創業。生体データを活用した物流ドライバー向けの安全運転・健康管理支援システム「Nobi for Driver」を2022年6月から提供しており、現在はそのデータ取得にファーウェイの「HUAWEI WATCH 4」と「HUAWEI Band 8」を使用している。

ファーウェイ・法人向けソリューション

トラックドライバーの健康管理や位置情報の取得にファーウェイ製デバイスを用いている。下にあるのはアルコールチェッカー。Nobi for Driverでは、これらを一括して管理できる

 Nobi for Driverの特長は、ドライバーが自覚する前に危険の兆候をシステムが自動検知し、先回りして安全を守ることができる点にある。具体的には、運転中などにウェアラブル端末で得られる心拍データから「眠気の兆候」や「ヒヤリハット」などの異常をリアルタイム検知し、ドライバーにスマートウォッチのバイブ機能で通知するとともに、管理者にも情報共有を行なって注意喚起してくれる。

ファーウェイ・法人向けソリューション

管理者は危険な兆候やドライバーの移動経路などをシステム上で確認できる

 また、データを蓄積していくことで、ドライバーの毎日の体調の変化を確認し、健康管理に役立てることも可能。さらに、管理者はシステムの管理画面からドライバーごとに危険の傾向が把握できるようになっている。

 Nobi for Driverの開発では、SDK方式が採用されている。ドライバーが着用するスマートウォッチには、enstemが開発した専用アプリがインストールされており、ドライバーはスマホやスマートウォッチの複雑な操作を把握していなくても、ほんの数タッチで勤務をスタートできる。特にHUAWEI WATCH 4はeSIM搭載による、単体でのモバイル通信機能を持っているので、スマホをセットで持つ必要もない。

ファーウェイ・法人向けソリューション

独自開発のアプリがHUAWEI WATCH 4にインストールされている。アプリをタップするだけで利用開始。直接モバイル通信が可能なので、スマホを組み合わせて持つ必要はない

 また、システムを導入する企業にとっては、GPSによってドライバーごとの移動距離やルートが把握できる点、ドライバーごとの運転傾向が可視化され、効果的な指導ができる点、車両に専用機器を取り付ける必要がく低コストで導入できる点などが、メリットとなる。

 enstem代表取締役 山本寛大氏は、ファーウェイのスマートウォッチを採用したことの利点について、以下のように説明する。

ファーウェイ・法人向けソリューション

今回説明いただいたenstem代表取締役の山本寛大氏

 「ドライバーさんの中にはスマートフォンの扱いにも不慣れという方々もいらっしゃいますので、eSIM対応のHUAWEI WATCH 4では単体でデータアップロードが可能で、スマートフォンなしでの運用という選択肢が生まれたのは大きなメリットです。また、睡眠について精度の高いデータが得られるのも、ファーウェイのスマートウォッチが優れているところです。さらに、柔軟な開発環境によるサービス構築の可能性の拡大という点についても評価しています」。

物流ドライバーに続いて
倉庫・工場の作業員向け見守りシステムに横展開も

 enstemでは、物流ドライバー向けソリューションに続いて、倉庫・工場の作業員向けの見守りサービス「MAMORINU(マモリヌ)」を今年4月までにリリース予定とのこと。今回の会場にも展示がされていた。

MAMORINU

こちらはenstemの新たなソリューション「MAMORINU」

 山本氏によると、MAMORINUは、Nobi for Driver導入企業からの要望で開発をスタートさせたサービスだという。Nobi for Driverと同様、倉庫・工場内での作業中にウェアラブル端末で得られるデータからシステムが異常をリアルタイム検知すると、管理者に通知してくれる。特に昨今は労務管理の強化や酷暑もあって、作業員の負荷や熱中症が気になるところだが、転倒するなどの非常事態の際には、スマートウォッチの画面からSOSの発信が可能となっている。

 また、作業員がスマートウォッチの専用アプリから、ワンタッチで作業記録をできるのも特長。これにより管理者の作業管理が容易になるほか、作業ごとの歩数や心拍数といったデータを独自アルゴリズムで分析することで、作業の体への負荷なども可視化してくれる。管理者が作業員一人ひとりの状況に合わせて休憩の指示を出すなど、適切な安全指導をするのに役立つシステムというわけだ。

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