マイクロソフトは1月31日(現地時間)、「Microsoft 365」アプリのvisionOS版を2月2日(現地時間)よりApp Storeで提供すると公表した。
AIアシスタント「Microsoft Copilot」に対応
Apple Vision Pro向けに提供されるのは、 「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」「Teams」「Loop」の各アプリで、いずれもAIアシスタント「Microsoft Copilot」に対応。
テキストや音声入力でCopilotへ指示することで、AIによる文章の下書き、編集、要約やデータの分析と探索、新しいプレゼンテーションの作成といった機能を利用できる。
Vision Pro版独自の機能も
Word、Excel、PowerPoint、Teamsには、visionOS版独自の機能や、visionOSの機能と組み合わせることで強化される機能もある。
Wordでは作業に集中できる「フォーカスモード」を搭載。Vision Proの「イマーシブ環境」と併用することで、作業中に気を散らすものを遮断して、文書の確認や作成により没頭することが可能だ。
Excelでは複雑な数式や表をすばやくグラフ化し、ExcelとVision Pro双方の機能を活用したデータの分析、操作、可視化に対応。グラフやチャートを他のドキュメントやTeamsのチャットへ簡単に移動することもできる。
PowerPointでは同アプリ用のカスタムイマーシブ環境を用いることで、本番で聴衆を前にプレゼンテーションしている状態に近い感覚で、プレゼンテーションの練習をすることが可能だ。
会議ツールのTeamsでは、ビデオ通話時にVision Pro本体に隠れてしまう自身の本物の顔を再現し、通話相手の画面に表示できる「ペルソナ」機能を搭載。ほかにも、3Dコンテンツのプレビューや共有、チャットでの立体感と奥行のある絵文字やリアクションの使用、TeamsのLoopコンポーネントを使った共同作業や反復処理などに対応する。