2023年の自作PC業界は、ミドルレンジクラスのビデオカードの新製品が多数発売された。とくにGeForce RTX 40シリーズが市場を席巻した年だったと言えよう。
それにともない12VHPWRコネクターを装備した電源や、支柱のないピラーレスPCケースも流行した。
そんな2023年はどんな年だったのか、自作PCニュースを振り返ってみよう。
1月
GeForce RTX 4070 Tiの夜間販売を実施
NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 4070 Ti」を搭載したビデオカードが5日(木)23時に販売解禁。秋葉原ではパソコン工房 秋葉原BUYMORE店にて恒例の夜間販売が実施された。
「GeForce RTX 4070 Ti」は当初「GeForce RTX 4080 12GB」として発表されていたGPU。GPUコアはSM数60基の「AD104」でトランジスタ数は358億、CUDAコア数は7680基、メモリーバス幅は192bit、TGPは285Wというスペック。販売当時の価格は14万9800円~17万9800円だ。
2月
サイズの定番CPUクーラー虎徹がモデルチェンジ
サイズの人気CPUクーラー「虎徹」シリーズの新作「虎徹 MARK3」の販売がスタートした。価格は3980円。
「虎徹 MARK3」は、6mm径ヒートパイプを4本採用した120mmサイドフローCPUクーラー。従来モデルの冷却性能を継承・維持しながら価格を3000円台に抑えたのが特徴だ。54mmと幅の狭い「ナロータイプフィン」により、大型ヒートスプレッダ搭載メモリーとの干渉を回避。さらに放熱フィンやベースプレートをずらす「オフセット設計」によりビデオカードとの干渉も低減しているという。
3月
Ryzen 9 7950X3D/7900X3Dが登場
3D V-Cache搭載のCPU「Ryzen 9 7950X3D」と「Ryzen 9 7900X3D」がAMDから登場した。前者が11万1800円、後者が9万5800円。昨年4月に発売された「Ryzen 7 5800X3D」に続く3D V-Cache搭載モデル。Zen 4世代の「Ryzen 7000」シリーズでは初登場となる。3D V-Cacheを備えることで、ゲーム性能が大きく向上するのが特徴だ。
一方インテルからは、開発コードネーム「Sapphire Rapids」ことワークステーション向けCPU「第4世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」が発売された。ラインナップは「Xeon w7-2495X」、「Xeon w7-2475X」、「Xeon w5-2465X」、「Xeon w5-2455X」の4製品。対応ソケットは新型のLGA 4677。対応マザーボードはインテルW790チップセット搭載製品となる。