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FIXER Tech Blog - Cloud

“AWS版のChatGPT”Amazon Qは無料ですぐ試せる!― AWS re:invent 2023

2023年12月06日 10時00分更新

文● FIXER/千賀 大司

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「AWS re:invent 2023 〜 Amazon Q をすぐ試そう!」を再編集したものです。

 株式会社FIXER ヘルスケア・イノベーション領域の千賀です。

 AWS re:Inventのキーノート(基調講演)でLLMベースの対話型AIアシスタント、その名も「Amazon Q」が発表されました。

 AWS版のChatGPTですね!早速ご紹介していきます。

サービス概要と価格

・サービスの種類は、Amazon Q Business(1ユーザー×1ヶ月あたり20ドル)と Amazon Q Builder(1ユーザー×1ヶ月あたり25ドル)の2種類です。

 →最低10ユーザーからとなりそうです。

・Amazon Q Businessは一般のビジネスパーソン向け、Amazon Q Builderは一般のビジネスパーソンに加えて開発者やITプロフェッショナル向けとなっています。

・Amazon Q Builderでは、AWSサービスの17年間に及ぶナレッジを使って学習されたAIがアーキテクチャのガイダンスをくれたり、CodeWhisper を通じてソースコードのレビューや生成(当初はJavaのみ対応)を行ってくれます。

・既存のナレッジを学習されることでAmazon Q indexが生成され、1ユニット(2万ドキュメント)ごとに$0.14/時間($100/月)課金されます。1ユニットから始められ、必要に応じてストレージユニットを追加できます。各ストレージユニットには、月間100時間のコネクター利用が含まれます。

特長

・他のサービスと接続して蓄積したナレッジを利用できる

 →Amazon S3、Dropbox、Confluence、Google Drive、Microsoft 365、Salesforce、ServiceNow、Zendeskなどのデータソースと接続可能で、Sharepointも利用できます。以下の画面のように、非常にたくさんのデータソースに対応しています。

・ファイルの読み込みに対応している

 →チャットにファイルをアップロードすることもできます。ChatGPT ではプラグインを使ったり ChatGPT Plus に登録して Advanced Data Analysis をオンにして・・といったことをする必要がありましたので、これは非常に便利!

・提供された資料やナレッジに従って、参考文献やソース文書の引用に裏打ちされた回答や洞察を生成

 →ファクトチェックもできますので、誤ったことを回答してしまうハルシネーションのリスクを低減できます。

さっそく使ってみる

 Amazon Qはまだプレビューですが、プレビュー期間中は、なんと無料で利用することができます。

 アプリケーションの作り方は、別の記事で解説していますので、そちらをご覧下さい!

 Amazon QはAWS管理コンソールにも登載されましたので、Amazon Qアプリケーションを作らなくてもすぐに試すことができます。

↓このように、管理コンソールの右側で利用することができます。

 ちょっと質問してみます。

 「Graviton4を東京リージョンのAmazon RDS for PostgreSQLで利用できますか?」

 残念!まだ使えないようです。

 それならAuroraはどうだ?

 こちらも残念!

 Graviton4はEC2向けにのみリリースされたようですね。

 DBも高速化やコスト低減効果が見込まれますので早く提供されるのを待ちます!

コンタクトセンター向け情報

 Amazon Qは、Salesforce、ServiceNow、Zendeskなどのデータソースとも接続してコンタクトセンターの業務を大幅に改善してくれそうです。

 FIXERでもコンタクトセンターのサービスなどにクラウドPBX、CTIソリューションでもあるAmazon Connectを利用していますが、Amazon Connectと Amazon Qが連携したコンタクトセンターソリューションのAmazon Q in Connectが爆誕しました。

 Amazon Q in Connectを利用するためにはAmazon ConnectとAmazon Connect Contact Lens を使って Amazon Connect → Amazon Connect Contact Lens → Amazon Q in Connect と連携されることになります。

 Amazon Connect Contact Lensとは、AWSのコンタクトセンターやサポートセンター向けソリューションで、お客様とエージェント(電話対応者)さんの通話内容を録音したり文字起こしして要約したりしてくれるサービスです。コンタクトセンターやサポートセンターでは、エージェントさんが会話の内容をキーボードから打ち込んでCRMに登録することが一般的なのではないかと思いますが、会話しながら調べ物をしたり記録をしたりというのは、マルチタスクで進めなくてはならない結構大変な作業です。

 Amazon Q in Connectによって、この部分がAIで自動化されますのでエージェントさんの作業が大きく軽減され、均質で正しい記録が取れるようになることでお客様の満足度も向上することが期待されます。

 当初は英語のみに対応ですので、日本語対応が待ち遠しいです。

千賀 大司/FIXER
ヘルスケア・イノベーション領域 領域責任者。
金融SEとして国内外の銀行、年金システムの開発に携わり、株式分析サービスのスタートアップCTO、東証一部上場企業のR&D 部門責任者を経て、現職。
政府・官公庁向け大規模システムのクラウドマイグレーションや、クラウドネイティブなシステムの開発でのアーキテクト、プロジェクトマネージャー等に従事。
機械学習を用いた金融・証券分野のデータ分析やマーケティングオートメーション、大規模・並列分散システムのアーキテクチャ、高セキュリティ対応のクラウドデザイン等を担当。また、証券・金融業向けFinTechソリューションの開発や人型ロボット向けクラウドAI開発、AIによるコールセンター支援システムの開発などを推進。

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