このディスプレーで4万円台は驚きっ!

エンタメに最適な大画面タブレット< Lenovo Tab P12 > を使ってみた!

文●写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII

提供: レノボ・ジャパン合同会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 タブレット端末において大画面は正義。動画、ゲーム、電子コミックなどのコンテンツは画面が大きいほど迫力があるし、没入感も増す。もちろんブラウジングや一般アプリを使う場合でも、見やすさ、操作しやすさという点で大きなアドバンテージだ。

 しかし大画面タブレットの多くは、そのぶん高価ではある。手を出しづらいと考えている方も多いのではないだろうか?

 そこで今回ご紹介したいのが、レノボの「Lenovo Tab P12」だ。12.7インチという大画面ディスプレーを搭載しつつ、5万円切りで購入可能な高コスパタブレットだ。本製品の大画面ならではの使い勝手にスポットを当ててレビューしていこう。

レノボ「Lenovo Tab P12」レノボ・ショッピング直販価格:4万9830円(*記事執筆時点)。ペンはオプションで発売の予定

あらゆる「エンタメ」のための
「お求めやすい」12.7インチ大画面タブレット

 この「Lenovo Tab P12」最大の推しポイントは12.7インチ大画面ディスプレーだ。解像度が3K(2944×1840ドット、273ppi)と高精細なLTPS(Low-Temperature Polysilicon)LCDパネルを採用。高輝度、高コントラストのディスプレーは映像、画像を臨場感たっぷりに表示可能だ。

 また、本製品には「フロントRGBセンサー」が搭載されており、その場の照明や色温度を測定することでディスプレーのトーン、コントラスト、彩度を自動調整してくれる。

 さらにフルケアディスプレーとして「TUV Rheinland」の認証を取得しているので、目に優しいのも見逃せないポイントだ。

12.7インチ3K LTPS LCDディスプレー(2944×1840ドット、273ppi、スクリーン対ディスプレー比87%、タッチサンプリングレート最大240Hz、TUV Rheinland認証、光沢)を採用

高解像度、高輝度、高コントラストの12.7インチディスプレーは、「フロントRGBセンサー」により忠実な発色で動画、画像を表示してくれる。まるで奥行きさえ感じられるような臨場感だ

 映像体験にはそれに釣り合うだけのサウンドクオリティーが必要だ。本製品にはオーディオメーカーの名門「JBL」と共同開発した「クワッドJBLスピーカー」を側面に搭載。また立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しており、対応コンテンツで広がりを感じるサウンドを楽しめる。

 「空間オーディオ」対応コンテンツであれば、まるでホームシアターや映画館のように広がりのあるサウンドで鑑賞可能だ

左右側面に名門オーディオメーカー「JBL」のスピーカーが4基内蔵されている

 本体は、オールメタル(アルミニウム)のユニボディーにより高い堅牢性を確保しつつ、薄さ6.9mm、軽さ615gという携帯性を実現している。12.7インチの大画面をスタイリッシュに、そして軽快に持ち歩ける。本体カラーはストームグレーで、デュアルトーンにより高級感を醸し出している。ケースなどを装着せずに、ハダカで使いたくなるデザインだ。

 操作性・拡張性も配慮されている。側面には指紋認証センサー一体型電源ボタン、音量ボタン、USB 2.0 Type-C、microSDメディアカードリーダー(最大1TB)を用意。

 タッチ操作で安全かつ素早くログインでき、カードリーダーにより拡張性も確保されているのだ。

カラーはデュアルトーンのストームグレー。オールメタル(アルミニウム)ユニボディーの剛性は高い

上面には音量ボタン、アレイマイク、下面にはキーボード接続用のスマートコネクターを用意(現時点ではP12用キーボードは未発売)

左右側面にはJBLスピーカー4基が内蔵。また左側面には最大1TBのストレージを増設可能なmicroSDメディアカードリーダーと電源ボタン、右側面にはUSB 2.0 Type-Cを装備

電源ボタンは指紋認証センサー一体型。タッチ操作でロックを解除可能だ

microSDメディアカードリーダーを利用すれば、ストレージを最大1TB追加できる

本体の実測重量は615.5g

USB ACアダプターとUSBケーブルの合計重量は81.7g

 基本スペックをチェックしておこう。プロセッサーは「MediaTek Dimensity 7050」、メモリーは8GB(LPDDR4X)、ストレージは128GBを搭載している。

 「MediaTek Dimensity 7050」は高性能コア(2.6GHz)×2個、高効率コア(2.0GHz)×6個で構成された8コアプロセッサーで、メモリー、ストレージも実用上十分な容量だ。そしてワイヤレス通信は高速なWi-Fi 6(11ax)をサポートしている。

 定番ベンチマークを実施したところ、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」のスコアは「511698」、CPUベンチマーク「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは2398、Single-Core Scoreは964、3Dベンチマーク「3DMark」のWild Lifeのスコアは2149となった。一般的な用途であれば十分実用的なパフォーマンスを備えている。

総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは「511698」、CPUスコアは172688、GPUスコアは110178、MEMスコアは104474、UXスコアは124358

CPUベンチマーク「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは2398、Single-Core Scoreは964

3Dベンチマーク「3DMark」のWild Lifeのスコアは2149、平均フレームレートは12.87fps

 OSは「Android 13」を搭載。Android 13に搭載されている各種機能を活用できることはもちろんのこと、レノボの独自機能「One Vision」を利用すれば、5つのアプリをフローティング表示できる「フローティングウィンドウ」などを活用することによって、より便利なマルチタスク操作が可能となる。

 分割画面より柔軟性が高いので、「Lenovo Tab P12」を入手したらぜひ活用したい機能だ。

OSはAndroid 13。そしてレノボがカスタマイズした「Lenovo ZUI 15」がインストールされている

レノボの独自機能「One Vision」では、サードパーティーアプリを横向きモードに最適化する「スマート画面回転」、最大5つのアプリをフローティング表示する「フローティングウィンドウ」、最大4つのアプリを分割表示する「分割画面」を利用可能だ

これは「フローティングウィンドウ」の使用例。それぞれのアプリの位置、サイズは調整できる

 タブレット端末には低画質なカメラが搭載されていることが多い。しかし「Lenovo Tab P12」は前面に13MPウルトラワイドフロントカメラ(F2.2、4160×3120ドット)、背面にLEDフラッシュ付きの8MPリアカメラ(F2.2、3264×2448ドット)を搭載する。

 その画質は、競争の激しいスマートフォンのカメラと同等クラスだ。室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。ビデオ会議もクリアな画質で臨むことができる。

背面にはLEDフラッシュ付きの8MPリアカメラ(F2.2、3264×2448ドット)を装備

8MPリアカメラで撮影

13MPウルトラワイドフロントカメラで撮影。室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。一般的なノートPCのウェブカメラよりも高画質だ

 バッテリーは10200mAhのリチウムイオンを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約10時間、充電時間は約3時間となっている。

 仕事だけでなく、動画鑑賞、ゲーム、読書などのエンターテイメント用途でも、バッテリー残量を気にすることなく楽しめるスタミナ性能を備えているわけだ。

バッテリー駆動時間は約10時間。ディスプレーの輝度を調節したり、バッテリーセーバーなどの省エネ機能を有効化したりすれば、さらに長時間の利用が可能だ

 アクセサリーとして、レノボの新型タブレットペン「Lenovo Tab Pen Plus」が近日販売予定だ。この「Lenovo Tab Pen Plus」は、4096段階の筆圧検知に加えて、傾き検知にも対応。

 またペン先以外の手が触れたときの誤操作を排除する「パームリジェクション」もサポートしている。プロトコルはレノボ独自の「Lenovo Pen Protocol(LPP)」で、リフレッシュレートは90Hz/120Hzだ。

 ペンを活用するためのアプリとしては、メモ&PDF注釈アプリ「Nebo 4.0」、手書きで利用できる計算式アプリ「MyScript Calculator 2」がプリインストールされている。タブレットペン「Lenovo Tab Pen Plus」を入手すれば、ペン機能をフル活用できるわけだ。

「Lenovo Tab Pen Plus」(*近日発売予定)

USB Type-C充電ポートから充電する

「Lenovo Tab P12」のBluetooth機能を有効にした状態で、「Lenovo Tab Pen Plus」の電源を入れると自動的にBluetoothペアリングが開始される

「Lenovo Tab Pen Plus」は「Lenovo Tab P12」の背面に磁力で固定可能だ

「設定→ペンとキーボード→Lenovoペン」の「紛失防止アラート」を有効にすれば、ペンを置いたまま一定距離、時間離れると「ペンはまだそこにありますか」と警告メッセージが表示される

メモ&PDF注釈アプリ「Nebo 4.0」

手書きで利用できる計算式アプリ「MyScript Calculator 2」

「Lenovo Tab P12」の12.7インチ大画面で
いろいろなコンテンツを体感してみた

 「Lenovo Tab P12」を手に持ったときに最初に感じるのは、大画面ならではの使い勝手のよさだ。

 12.7インチディスプレーにはウェブページを広々と表示でき、また2944×1840ドット、273ppiの精細さにより文字や画像もくっきり読める。じっくりとウェブブラウジングするのであれば、画面が大きいにこしたことはない。

 大画面は複数アプリのマルチタスク作業も快適化してくれる。たとえば「YouTube Music」で音楽を再生しながら、「Chrome」で気になる製品ページをチェックし、そのURLを「X(旧Twitter)」に投稿するという作業も、アプリを切り替えることなくこなせる。スマホ以上にマルチウインドー環境の恩恵を受けられることは間違いない。

12.7インチの大画面、2944×1840ドットの解像度により、高い一覧性と、高品質表示でストレスなくウェブブラウジングできる

12.7インチの大画面でこそ複数アプリの連係が快適。なお分割表示は最大4分割に対応している

 大画面での映像コンテンツ鑑賞も癖になる。高輝度、高コントラストなLTPS LCDディスプレーは臨場感たっぷりに映像を映し出してくれる。「フロントRGBセンサー」により発色も正確だ。一度鑑賞した映画、ドラマ、アニメなどももう一度見返したくなる高品質ディスプレーである。

 サウンド面も申しぶんなし。Dolby Atmosに対応したJBLスピーカーは、「空間オーディオ」対応の映像コンテンツを再生すると、タブレット端末から再生させているとは思えないほどの迫力を味わわせてくれる。家の中であれば、イヤフォンよりも本製品のクワッドスピーカーを積極的に活用して鑑賞したくなる。

「Netflix」アプリは「空間オーディオ」と表示される対応コンテンツで立体音響が再生される。臨場感は段違いだ

 ゲームについては、今回は人気ゲーム『原神』をプレイしてみた。デフォルト設定では画質は低めに抑えられていたものの、スムーズに3Dグラフィックが表示され、冒頭のチュートリアルを実用的な速度で操作できた。もちろん色の鮮やかさなどは申しぶんない。「AnTuTu Benchmark」のスコアが「511698」であることを踏まえて、プレイするゲーム、グラフィック品質などを選択すればいい。

 12.7インチの大画面でプレイするゲームは迫力満点。画面上のソフトウェアボタンのサイズ、間隔に余裕があるので、操作も快適だった。

 電子コミックでも大画面が生きてくる。高精細な「Lenovo Tab P12」では、ズーム操作をしなくても快適に電子コミックを鑑賞可能だ。

 さらに本製品には読書向けにユニークな機能が用意されている。それが「読み上げモード」で、「クイック設定パネル」から、いつでも画面の色味を「色彩効果」、「黒と白の効果」、「カスタム効果」から選択できるのだ。

 「色彩効果」は目に優しい色相なので眩しくないし、「黒と白の効果」ではモノクロで読みやすくなる。長時間読書することが多いのであれば重宝するはずだ。

「クイック設定パネル」の「読み上げモード」から、「色彩効果」、「黒と白の効果」、「カスタム効果」を選択できる

左が「読み上げモードオフ」、中央が「色彩効果」、右が「黒と白の効果」。普段は忠実な発色で作品を読みたいが、目が疲れたときに「色彩効果」や「黒と白の効果」を利用するとよいだろう(鈴木みそ氏「ナナのリテラシー 1」より)

 近日発売予定のタブレットペン「Lenovo Tab Pen Plus」を購入すれば、「Lenovo Tab P12」の用途がさらに大きく広がる。このペンを使えば、お絵描き、写真の加工、メモ、スケッチ、PDFへの署名や添削などさまざまな用途に活用できるのだ。

 「Lenovo Tab Pen Plus」は筆記具としての使い勝手も良好。ペン先はやや硬めだが、そのぶんスラスラとした書き味が心地いい。メモ&PDF注釈アプリ「Nebo 4.0」と、手書き計算式アプリ「MyScript Calculator 2」を無料で利用できるのも嬉しいところだ。

「Lenovo Tab Pen Plus」のペン先はやや硬め。そのぶん滑らかにペン先が滑るが、筆記感がほしい場合は非光沢(アンチグレア)の画面保護フィルムを貼ろう

 レノボ製品ならではのPC連携機能が「Lenovoフリースタイル」だ。Windows PCに「Lenovoフリースタイル」をインストールしてから、両端末でアプリを起動し、Lenovo IDでサインインすれば、同じローカルエリアネットワーク内で画面をミラーリングしたり、拡張できる。ファイル共有やアプリのストリーミング機能も利用可能だ。

 単なる拡張ディスプレーだけでなく、液晶タブレットとしても活用できるので、特にクリエイターの方々に試していただきたい機能である。

「Lenovo Tab P12」とWindows PCの両方で「Lenovoフリースタイル」を起動し、Lenovo IDでサインインすると、「画面共有」、「ファイル共有」、「アプリのストリーミング」が利用可能となる

Windows PC内のゲームを「Lenovo Tab P12」から操作することも可能だ

【結論】 「Lenovo Tab P12」は映画にゲーム、音楽から、コミック、読書も得意な
“大画面エンタメ・タブレット”なのである

 「Lenovo Tab P12」最大の魅力は断然そのコスパである。12インチ超えのAndroidタブレットで5万円切りというのは、競合タブレットより3~4万円下回る価格設定だ。

 それでいてLenovoらしく、堅牢性の高いボディー、8コアプロセッサー、Dolby Atmos対応のJBL製クワッドスピーカー、新型タブレットペン、大画面を生かす4分割画面と5個のフローティングウインドウ、そしてWindows PCと強力に連携する「Lenovoフリースタイル」と入念に作り込まれている。

 エンタメを存分に楽しむなら、大画面で決まり! そのうえ高コスパなAndroidタブレットを探しているのであれば、レノボの「Lenovo Tab P12」は真っ先に検討すべき1台なのだ。

「Lenovo Tab P12」の主なスペック
製品番号 ZACH0002JP
初期導入済OS Android™13
プロセッサー MediaTek Dimensity 7050 プロセッサー(最大2.60 GHz)
メモリー 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB
ディスプレー 12.7型ワイドパネル(2944×1840ドット)、マルチタッチ対応(10点)、Miracast®対応
インターフェース USB2.0 TypeCポート、スマートコネクタ(キーボード接続用)
通信機能 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth v5.1
オーディオ ドルビー・アトモス、JBL®スピーカー×4、マイクロフォン×2
スロット microSDメディアカードリーダー(最大1TBまで対応)
内蔵カメラ(イン/アウト) 1300万画素/800万画素、フラッシュなし/あり、フォーカス固定/AF
ボタン類 パワーボタン、ボリュームボタン
センサー類 指紋センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、RGB センサー、GPS、Glonass、Galileo
サイズ/重量 293.4×190.8×6.9mm、630g
バッテリー 容量10200mAh、使用時間:約10時間
ACアダプター AC 100-240V(50/60Hz)
主な付属品 マニュアル類、ACアダプター、USBケーブル、カードスロットピン
保証期間 1年間
 

■関連サイト

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています