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年次イベント「Ivanti NEXT 2023」開催、「Ivanti Neurons」プラットフォームを紹介

“従業員のデジタル体験”改善でIT部門が取り組むべきこと ― Ivanti

2023年11月08日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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“場所にとらわれない働き方”実現に必要な対応とソリューション

 続いて同社 セールスエンジニアの米村雄介氏が、Ivanti Neuronsの全体像と戦略、さらに主要なコンポーネント(構成サービス)を説明した。

Ivanti Software セールスエンジニアの米村雄介氏

 Ivantiでは、いつでも、どこでも働くことができる環境を提供する「Everywhere Work(場所にとらわれない働き方)」のビジョンを掲げている。その実現のためには、従業員の生産性とセキュリティを維持して働きやすい環境を提供するのと同時に、IT部門側からもそれをサポートしやすい環境を実現する必要がある。

Ivantiの掲げる「Everywhere Work」ビジョン

 そうした環境の実現には「大きく3つの対応が必要になる」と米村氏は説明する。社内外のPCの状態を正しく把握すること(インベントリ管理)、情報漏洩や脆弱性対応を行うこと(サイバーセキュリティ対策)、PCトラブル対応が迅速にできること(ヘルプデスク)の3つだ。

 ただし、これらは従業員や管理者に負担をかけないかたちでなければ生産性の維持/向上ができず、真の意味で“Everywhere Work”の実現にはつながらない。たとえば、社内PCのインベントリ管理をExcelの手作業で行っていたり、リモートワーク中のPCトラブルに対してTeamsのようなツールしか用意されていなかったりすると、管理者には大きな業務負担になる。

Everywhere Work実現のためにIT部門に求められる対応。ただし負担の大きいやり方を続けていては、生産性は維持/向上できない

 そこでIvantiが提供するソリューションがNeuronsだ。「検出」「管理」「セキュア」「サービス」という4つの柱(領域)を備え、それぞれの領域で用意されたコンポーネント(サービス)を組み合わせて利用する。さらに、それら全体をハイパーオートメーション、さらに従業員体験という視点からもカバーしている。クラウド上のプラットフォームであり、もちろんリモートワークの従業員に対してもサポートが可能だ。

 米村氏は、4つの柱それぞれに対応する主要サービスを紹介していった。たとえば「検出」領域であれば、さまざまな方法でデバイスの自動検出を行う「Neurons for Discovery」、リアルタイムなインベントリ収集やGPS位置情報なども備える「Neurons for Edge Intelligence」などをラインアップしている。

 「管理」領域では特に、ハイパーオートメーションプラットフォーム「Neurons for Healing」の紹介に時間を割いた。Neurons for Healingは、デバイスなどに発生するトラブルをプロアクティブに自動修復するツールだ。スケジュール実行/自動実行のワークフローはローコード/ノーコード(GUIのドラッグ&ドロップ)で作成できる。

 「たとえば、従業員のPCのハードディスク容量を監視して『空き容量が○%以下になったら自動的にディスクのクリーンアップを実行する』、それでも十分に空きができなければ『サポート依頼のチケットを自動で発行する』といった処理を行う。つまりユーザーの環境を自動的に“お守り”してあげる、これがHealingだ」(米村氏)

 さらに米村氏は、Healingでは多くのワークフローテンプレートを用意しており「すぐに使える」こと、ワークフローの内容がGUIで確認できるため将来的にも“ブラックボックス化”しないこと、といったメリットを挙げた。

Neurons for Healingでは、自動化ワークフローのテンプレートが用意されているほか、GUIで簡単に作成/確認できるためスクリプトのような属人化が起きないと紹介

従業員体験を常に定量化=「スコア化」して維持向上を図る

 上述したようなIvanti Neuronsの各種サービスを利用することで、従業員の生産性とデジタル体験の維持向上が期待できる。それでは、その総合的な成果はどう計測すればよいのだろうか。

 米村氏はここでもうひとつ、「Neurons for Digital Experience」も紹介した。これは従業員体験の評価点=「DEXスコア」を自動的に算出するソリューションであり、単一の製品ではなく、Neurons for Discovery/Edge Intelligence/Healing/Workspaceの組み合わせにより実現するという。

 具体的には、Discoveryなどのサービスを通じて収集されるデバイスのインベントリやインサイト情報、トラブルの発生状況やサポート解決時間、従業員の感情といった指標データをAI/機械学習も使いながら分析して、DEXスコアを算出する。このスコアを監視しておけば、トラブルの発生や業務PCの老朽化などでDEXの低下が起きていないか、誰の(どの従業員の)環境でDEX低下が起きているかといったことが簡単にわかる。

 「たとえば社内でPC購入の稟議を上げるときなどに、定量化されたデータが欲しいと思うのではないだろうか。おそらく何らかのかたちでデータを上げているとは思うが、このように(DEXスコアのように)統計的に、簡単に取得できるものはなかなかない」(米村氏)

「Neurons for Digital Experience」は、従業員体験を定量化した「DEXスコア」を算出する

DEXスコアは、デバイスの経過年数やバッテリの劣化度、起動時間の低下、インシデントの発生頻度や解決時間、従業員の感情などを加味して算出される

 最後に米村氏は、Ivanti Neuronsプラットフォームによって「状態の把握」「セキュリティ対策」「ヘルプデスク」がまとめてカバーでき、Everywhere Workを実現できる環境が提供できるとまとめ、講演を締めくくった。

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