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USB-C搭載、Proはチタンで軽量化! iPhone 15徹底大特集 第62回

「iPhone 15」ちょうど良くて持ちやすい 多くの人は十分に満足(西田宗千佳)

2023年09月19日 22時00分更新

文● 西田 宗千佳 編集●飯島恵里子/ASCII

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iPhone 15(イエロー)とiPhone 15 Plus(ブルー)

 手元に、iPhone 15シリーズと、iPhone 15 Proシリーズのレビュー機材がある。

iPhone 15 Pro(ブルーチタニウム)とiPhone 15 Pro Max(ブラックチタニウム)

 テック・ガジェット視点でいうなら、今回は間違いなく「iPhone 15 Pro Max」に注目であり、実際、筆者の私物としての新iPhoneとしてはiPhone 15 Pro Maxを予約した。

 だが、こと「テック偏重目線」でないなら、「iPhone 15もしくはPlusがいいなあ……」とも思う。自分がテクロノジー系のライターという仕事でなければ、iPhone 15 Plusを選んでいただろう。ここでは両方を触り比べての感想を、あえて「15 Proじゃない」目線で語ってみたい。

角が丸くなって「落ち着いたマット仕上げ」に

 ご存知のように、iPhoneには「Pro」ラインとスタンダードラインがあり、さらにそれぞれ6.1インチと6.7インチの「サイズ違い」がある。

 2×2の4種類であることに違いはないのだが、ディスプレイサイズを除いたスペック面で見ると、「スタンダード」と「Pro」、そしてカメラが異なる「Pro Max」の3種類といっていい。

 だからスペック的に最上位である「iPhone 15 Pro Maxが……」という話になるのだが、こと「モノとしての魅力」で言えば、スタンダードライン、すなわち「iPhone 15」や「iPhone 15 Plus」もかなり良い。

iPhone 15シリーズは背面がマットに

ここ数年、特にiPhone 11(2019年)以降の製品は、金属のフレームに対して前後にガラスをはめ込む、という構造になっている。それ自体はiPhone 15シリーズでも変わっていない。

比較のために、iPhone 14の背面を。昨年まではガラスの光沢を活かすつくりだった

同じく比較用。角は今年のモデルより立った「四角さ」を強調するデザイン

 だが今年については、フレームと背面のカバーガラスの扱いがちょっと変わっている。「四角い」印象は同じなのだが、マットな仕上げにテイストが変わり、背面カバーガラスからフレームまでが、より角のゆるやかな仕上げになっている。

iPhone 15シリーズのフレームの角は明確に「丸く」なった

 その結果として、手に持った時の感触がかなりやわらかく、持ちやすい。指紋もつきにくくなった。この影響は特にProシリーズの方が顕著ではある。アルミを使っているスタンダードラインは、以前からフレームは「つや消し」だったからだ。

 ただ、背面カバーガラスの印象はスタンダードラインの方が大きく変わったように思う。マットでありつつ、透明感のある背面カバーは非常に高級感があり、それぞれの色も良い。

 Proシリーズは近年、高級志向で落ち着いた色合いが選ばれている。ただその結果として、各色のテイストが似てきてしまっている。

 それに対してスタンダードラインは、5色の明確な個性がある。「この色が好きだからこれを選ぶ」という方向性がはっきりしている印象だ。これは、価格なども含め、対象とする顧客層がより若く、カジュアルであるからかもしれない。

 まあ、「ケースをつけるから色はどれでもいい」という考え方もあるだろう。でもやはり、自分が持つものが「好みの色・デザインである」ことは、とても大切なことかと思う。

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