ワイナリーのイベントが9月16日~18日開催なのであわせてチェック!
日本ワイン好きは注目!「登美」や「津軽シャルドネ」に嬉しい新ヴィンテージが登場
2023年09月14日 13時45分更新
秋はワインの季節、らしい。ボジョレー・ヌーヴォーが11月に解禁になるなど、ワインを飲む機会も増えるので、秋のイメージがついているかもしれないですね。まだまだ暑い日は続きますが、9月に入り日本ワインの“新ヴィンテージ”の試飲会を開催するとのことで編集部に招待が来ました。当日は記者も好きなスパークリングワインの試飲もあるということで、行ってきました。
参加してきたのは「SUNTORY FROM FARM」を展開するサントリーからこの秋に発売される赤とスパーリングワインの新ヴィンテージの試飲会。ヴィンテージとはワインに用いたぶどうの収穫年のことです。よくワインのラベルに「20〇〇年」など表記されていますよね。とある年に収穫したぶどうを原料に熟成させたものなので、数に限りがあり、いずれも数量限定品です。数量限定っていう響きに、ワクワクしちゃいます。
ところでサントリーが日本ワインを手掛けているとご存じでしたか? サントリーはウイスキーやビールのイメージが強いですが、自社でワイナリーも保有する、日本国内でも大きなワインメーカーでもあります。そのサントリーが2022年から展開する「SUNTORY FROM FARM」では、国産ぶどう100%を使用して国内製造されたワインであることをコンセプトに醸造に取組んでいます。
その中から今回は、シンボルシリーズである「登美 赤」と「津軽シャルドネ&ピノ・ノワール」を試飲してきました。
プティ・ヴェルドをメインにしたシンボルシリーズの赤
赤ワインと聞くと「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロ」といったぶどうの品種を思い浮かべますが、今年発売するヴィンテージの「登美 赤 2019」では「プティ・ヴェルド」という品種が最も構成比が多く使われているとのこと。
「プティ・ヴェルド」は濃い色合いとスパイスのアクセントをつけるのが特徴で、少量でブレンドされるのが一般的とのことです。ではなぜ、「登美 赤」ではこれを多く用いているのでしょうか?
そこにサントリー独自の強みがあります。サントリーではこの「プティ・ヴェルド」を自社で保有する「登美の丘ワイナリー」自社栽培し、研究を重ねて収穫を改善し続けていること、新しい設備導入による醸造プロセスの改善により、品種のポテンシャルを引き出したことでメインの品種にできたのだとか。
実際に試飲してみると、強さとやわらかさがあり、ボリュームある口当たりと感じました。「プティ・ヴェルド」は荒々しい味わいや香りがある品種とのことですが、より良い収穫時期を見つけ出すことで、その荒々しさが力強さと柔らかさに変わるとのことで、それがワインの味にもつながる、ということなのでしょう。
ぶどう栽培にも適した津軽のスパークリング
次に試飲したのがスパークリングの「津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」。
このスパークリングには青森は津軽産のぶどうが使われています。津軽といえばリンゴというイメージですが、実は津軽では明治初期にはワインを醸造し、ワイン用のぶどう栽培を手がけていたそうなんです。しかし1886年にフィロキセラによる壊滅的な害虫被害は発生し、リンゴへと転作する農家が相次いだことで、世界に誇るリンゴ産地となった経緯があります。
そこで現在、サントリーは津軽地方の栽培家と契約し、風土に適したワイン用のぶどう栽培に取組んでいます。津軽地方は気候や、岩木山(いわきさん)の火山灰による土壌に恵まれており、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールの3品種が育てられています。
津軽のぶどうを活かし、さらに「熟したりんごを想起させる香りや充実感のある果実味、それを支える爽やかな酸味」を表現するために、シャルドネとピノ・ノワールを使った瓶内二次発酵スパークリングワインを生み出しました。
それが今回のヴィンテージである「津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020 グリーンエティケット」。試飲してみると、とても爽やかな酸味が喉を抜けていき、スパークリングが得意でない方でも美味しく飲める1本であると感じました。品名に付いている「グリーンエティケット」はこの爽やか味わいを表現するため、とのことで、ラベルもグリーンになっています。
数量限定で販売スタート
SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2019
【価格】 オープン
【色/タイプ】 赤/フルボディ
【容量】 750ml
【アルコール度数】13.5%
SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング 2020 グリーンエティケット
【価格】 オープン
【色/タイプ】 白/辛口
【容量】 750ml
【アルコール度数】アルコール度数11.5%
今回試飲した2本はどちらも9月12日に発売。冒頭でも紹介した通り「数量限定」なので、気になった方は是非お試しください。いずれもオープン価格です。確認してみたところ、例えば、ヨドバシ.comでは「登美 赤 2019」は1万7990円で、8890円で販売されていました。ご参考までに。
ワイナリーで飲めるイベントが3連休に開催!
ここまで読んでくださって、ワインが気になるけど「数量限定だし、買えないかもしれない」「1本買ってもなかなか飲みきれないかも」と足踏みをしてしまった人に、紹介したいイベントがあります。
9月16日からの3連休に、「登美 赤」をつくっている「登美の丘ワイナリー」で、「登美の丘ワイナリー FROM FARMワインフェスティバル2023」が開催されます。ワイナリーというと車でしか行けない場所…ですが、当日は甲府駅からのシャトルバスも運行するので、運転を気にせず参加できます。
当日は、この記事で紹介した「登美 赤」などこだわりの日本ワインのテイスティングやセミナーも用意されているのでワイン好きの方はチェックしてみてください。
<FROM FARMワインフェスティバル2023>
■開催日
2023年9月16日(土)~18日(月・祝)
■時間
各日10:00~17:00
※最終受付:16:30
■場所 サントリー登美の丘ワイナリー
https://suntory.co.jp/factory/tominooka/access/
※当日は甲府駅からワイナリーまでのシャトルバスを運行
■入場料:無料
※ワインのテイスティングやセミナーには別途料金がかかります。
※一部イベントには事前予約が必要です。