160mmファン2基による強力なエアフローでPCを鬼冷却できるLian LiのPCケース「LANCOOL 216」でハイエンドマシンを組んでみたら、意外と静かで驚いた。しかもかなりパーツを組み込みやすく、定番人気なのがうなずけた。
店員も推す高エアフローPCケースは本当に冷えるのか？
爆熱のハイエンドパーツを組み込んでみた
自作PCの醍醐味のひとつであるパーツ選びだが、なかなか悩ましいのがPCケースの選択だ。デザインやLEDギミックといった見た目に加え、ビデオカードやラジエーターの対応サイズや、パーツ構成に合ったエアフローと選定ポイントは多岐にわたる。
定番人気のPCケースのなかで最近気になっているのが、Lian Liの「LANCOOL 216」だ。
ASCII.jpの自作レシピで紹介する自作PC構成でも、LEDギミックを備えた160mmファン2基による強力なエアフローで「LANCOOL 216」を推す店員も多い。実際、2基のLED内蔵160mmファンのほか、全長392mmまでの拡張カードへの対応、360mmサイズラジエーターの取り付けと、その仕様は文句なし。
さらに、ビデオカードの垂直配置（別途ライザーケーブルが必要）や、6基のファンと4つのアドレサブルRGB LED端子を備えるハブを装備して、価格は1万6000円前後とコストパフォーマンスが優れている。
そんな「LANCOOL 216」に、Core i9-13900KやGeForce RTX 4090といった最高峰クラスのパーツを組み込んで、そのパフォーマンスをチェックした。
ブラックモデルの「LANCOOL 216 RX」に、ハイエンドパーツを組み込んでみた
トップのブラケットが取り外し可能で
ラジエーターの取り付けがラクチン
ファンの動作音や冷却性能を確かめる前に、「LANCOOL 216」そのものの構造を見ていこう。
組み立てのしやすさは間違いなくトップクラスで、個人的にはFractal Design「Define 7」と並ぶと思っている。そのうえ、3スロットを超える大型ビデオカードの垂直配置に対応するなど、拡張性にも不満がない。
最大の魅力と言える、RGB LEDを備えた160mmファン。多くの外気をケース内に取り込める
リアには140mmファンを標準で装備する
フロントからのホコリを防ぐ、ダストフィルター（LAN216-2）もオプションで発売されている。できれば標準装備がうれしかった
フロントとトップだけでなく、ボトムサイドもメッシュパネルになっているのは珍しい
ボトムにも2基の120mm/140mmファンを取り付け可能。吸気ファンにしてGPUクーラーに外気を送ることも可能だ。なお、2.5インチストレージも2台取り付けできる
ラジエーターの取り付けが楽になる着脱可能なトップブラケット
外したブラケットにラジエーターを取り付け。この状態でケースに取り付けられる
トップのフレームがなくなることで、マザーボードの取り付けや、EPS12Vケーブルの接続などが非常に楽になる点もポイントだ
3.5インチのドライブベイはボトムに装備。取り外しも可能になっている
大きな面ファスナーを3ヵ所に用意。ケーブルをしっかりと保持する
リア側にはケーブルをまとめやすいクリップを備える
ファンとアドレサブルRGB LEDのハブも搭載。ファンはハブ経由でも、マザーボードから回転数のモニタリングや調節が可能だ
拡張スロット部は取り外しできる。取り付ける向きを変えるだけで、ビデオカードの垂直配置が可能になる
別途用意されているPCIe4.0対応ライザーカード（PW-PCI-420）を使うことで、ビデオカードを垂直に搭載できる
細かな配慮だが、PCを組む時にあると便利な収納ケースが付属している
