BTOパソコンを購入する際に、スペックや価格以外に気になるのが、オリジナルケースか、そうでないか。独自のPCケースを開発・製造して販売しているメーカーも少なくないが、 せっかくパソコンを購入するなら、ケースにコダワリたいと思っている人も多いのではないだろうか。
もちろん、メーカーオリジナルのケースも機能やエアフロー面に関しては心配なく使える物の、デザインは限定されてしまう。そんな中、購入時にさまざまなPCケースが選択できるBTOパソコンメーカーがある。パソコンショップSEVENだ。
パソコンショップSEVENでは、お手頃価格なモデルから超ハイエンドなモデルまで、さまざまなスペックのBTOパソコンを用意しているが、実現可能なサイズのPCケースであれば購入時のBTOカスタマイズで選択することが可能だ。ちなみに実現不可能なPCケースはカスタマイズの選択肢に出てこないので、安心して変更することができる。
そんな折、パソコンショップSEVENではどれくらいのPCケースを取り扱っているのだろか? とうことが、ふと気になった。そこで、同社に無茶ぶりをして、現行取り扱っているPCケースのほとんどを用意してもらい、BTOカスタマイズで選べるPCケースについて、色々と伺ってきた。
なお、以下の別記事では同社が取り扱っている水冷CPUクーラーについても特集している。PCケースと同様に、水冷CPUクーラーもさまざまなモデルが選べるので、気になる方はチェックしてみてほしい。
選べる約15種、パソコンショップSEVENのBTOPCはどんな水冷CPUクーラーがカスタムできる?
採用PCケースはどうやって決める?
スペック表ではわからない部分もしっかり検証
──さっそくですが、BTOパソコンはオリジナルケースで販売しているメーカーさんも多いです。パソコンショップSEVENでさまざまなPCケースを採用している理由は何ですか?
西川 龍氏(以下、西川氏):創業初期はメールなどで構成のご相談を受けながらパソコンを組むというところからスタートしました。そのため、今はウェブサイトからご購入いただくようになりましたけど、自由に構成を選んでもらうというスタイルは、変わっていないです。
──PCケースまで選べると、自作PCに近い感覚でオリジナリティーを発揮できるのでいいねすよね。ちなみに、採用しているPCケースはどうやって決めているのでしょうか?
西川氏:対応パーツから選ぶことが多いですね。採用する際にスペック上の事前確認を行い、実際にPCケースを取り寄せて検証を行ないます。これだと360mmラジエータのクーラーはモデルによっては取り付けができないよねだったり、CPUクーラーは入るけど、この部品が取り付け出来ないよねだったりと、パーツがしっかりと組み込めるかを基準にすることが多いですね。BTOカスタマイズでパーツは豊富に選べるけど、ケースが少ないといったように、お客様の選択肢をなるべく狭めないように、豊富なラインアップを用意しようと心掛けています。
──なるほど、いいデザインのケースがあっても、パーツが入らないと意味ないからですね。
中嶋 孝昌氏(以下、中嶋氏):例えばですけど、ある360mmのCPUクーラーに合うケースを探すとなると、だいたい10台くらいの対応ケースを集めて、検証します。ウェブ上で好反応なモデルだったり、弊社の者が気になっているという場合が多いですね。
──そこから、検証して決めていくという感じですね。
中嶋氏:そうですね。実際の質感や強度なども確認しつつ、組み立てスタッフと相談しながら、スペック表ではわからない部分やしっかりパーツが入るかなどを確認して、採用するかを決めています。
──スペック表ではわからない部分とは?
中嶋氏:パーツが入ることは入るけど、これだとケーブルの取り回しがやりづらいだったり、ほかのパーツと干渉して結局選択パーツが限られるといった場合は、見送ることもあります。
──なるほど、それは実際に検証してみないとわからない部分ですね。
中嶋氏:たまにお客様から「このケースでこのパーツが選べないのはなぜ?」といったお問い合わせをいただくことがあります。それはケーブルが張ってしまったり、静音性が損なわれたり、メモリーとファンが干渉する場合があったりするので、その辺はしっかりと検証したうえで採用不採用を決めています。安心してPCケースを選択いただければと思います。