Premium-Line B660FD-Mini/Tをレビュー
10.4LボディーでRTX 4070 Tiまで選べる、最強の小型ゲーミングPCは見た目も最高!
2023年08月19日 10時00分更新
メインSSDはSATA接続かPCIe接続か
ここからは、定番のベンチマークテストを使って、Premium-Line B660FD-Mini/Tの総合的な性能を見ていこう。なお、今回の試用機はメインのSSDがSATA接続の「BX500」(500GB)、サブSSDがPCIe接続の「P5 Plus」(1TB)という構成だった。しかし、本来はメインSSDではSATA接続もPCIe接続も選べるが、サブSSDはSATA接続のモデルしか選べない。
まずは総合性能ベンチマーク「PCMark 10」の結果から。このソフトはブラウザーやビデオ会議、オフィスソフト、動画・画像編集といった実際の作業を行ない、その速度をもとに総合スコアーを算出する。
また、ブラウザーやビデオ会議といった一般用途の「Essentials」、主にオフィスソフトの性能を見る「Productivity」、動画や画像編集といったクリエイティブ系の「Digital Content Creation」という3つのサブスコアーも存在する。
総合スコアーは8358。Core i7-13700FとGeForce RTX 4070を搭載したPCとしては若干低めだ。サブスコアー内の項目もチェックしてみると、特に低かった項目が「App Start-up Score」。
これはソフトの起動時間を比べるものだが、ストレージの性能が大きくスコアーに影響するテストだ。メインのSSDがSATA接続になっていることの影響が出てしまったのだろう。
また、「Photo Editiong Score」も低めとなっており、こちらもデータの読み書き速度が影響していることが考えられる。製品版では、標準構成のストレージはPCIe接続SSDなので、もう少し全体的にスコアーが高くなるはずだ。
では、具体的にSATA接続とPCIe接続のSSDで、どのくらい速度が変わってくるのか詳しく見ていこう。「CrystalDiskMark」を使って、ストレージの地力をチェックしてみた。
ご覧の通り、PCIe接続SSDの圧勝だ。これだけ速度差があれば、PCMark 10のスコアーに影響があってもなんら不思議ではない。やはり、メインドライブはPCIe接続SSDを選ぶべきだろう。しかしながら、小型PCゆえに温度も気になるところ。
「CrystalDiskInfo」を使ってSSDの状態をチェックしてみると、SATA接続SSDは40度台をキープしていたのに対し、PCIe接続SSDはアイドル時でも60度台。ベンチマーク中は、最大で73度まで上昇していた。
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