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LiveMixerに加え拡張スロット部にもUSBポートを用意

USB計23基の衝撃! GALLERIA(ガレリア)が配信者向けBTOPCに本気を出した

2023年07月21日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

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圧倒的なUSBポート数! 背面インターフェースにZA7C-R47 動画配信向けモデルの特徴を見た

 前述のとおりZA7C-R47 動画配信向けモデルは、ASRockの「Z790 LiveMixer」という動画配信向けを謳うマザーボードを採用している。動画配信に必要な様々な機材を挿すためUSBポートの数や仕様にこだわりを持つマザーボードだ。

GALLERIA LiveMixer

ZA7C-R47 動画配信向けモデルの背面インターフェース。マザーボードI/Oパネル部のUSBポートも多いが、試用機ではさらに拡張スロット部分にもUSBポートが増設されている

 USBポートのみに焦点を当てると、まずI/Oパネル部にはUSB 2.0 Type-A×6、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×2の合計14基。さらに拡張スロット部のUSB 2.0 Type-A×4、USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1の5基が加わる。

 ZA7C-R47 動画配信向けモデルではPCケースの前面コンソールパネルにUSB 3.2 Gen1 Type-A×4も備わっているので、全部合わせて都合23基のUSBポートを備えているというわけだ。マザーボードのZ790 LiveMixerは内部ピンヘッダも含めて23基のUSBポートを備えているので、ZA7C-R47 動画配信向けモデルはマザーボード上のUSBポートを余すことなく活用したゲーミングパソコンなのだ。

 また、Z790 LiveMixerは「ULTRA USB POWER」や「LIGHTNING GAMING PORT」といったUSBポートの特殊機能も備えている。ULTRA USB POWERは、USBポート向けの5V電源を12V電源レールから変換して供給するというもので、電圧降下を抑えたり他の5V駆動デバイスからのノイズをカットできるとされている。

 オーディオ関係のUSBデバイスは、ULTRA USB POWER対応のポートに繋ぐといいだろう。一方のLIGHTNING GAMING PORTは、独立したUSBコントローラに接続することで低遅延を期待できるポート。入力がシビアなゲーミングマウス/キーボードを接続するのに適している。

 ULTRA USB POWER、LIGHTNING GAMING PORTは、いずれも2基ずつ搭載されており、I/Oパネルの記述から該当ポートを見分けられる。

写真のUSBポートがULTRA USB POWERとLIGHTNING GAMING PORT

 そのほかの背面インターフェイスとしては、I/Oパネル部に2.5GbE LANポート、マイク入力、ライン出力、SPDIF光出力を備える。ビデオカードからの映像出力は、HDMI×1、DisplayPort×3とオーソドックスな構成だ。

ハイエンドCPUに対応した水冷CPUクーラーを標準搭載

 続いて、PCケース内部の構成もチェックしていこう。PCケース内部へはアクリル窓のあるサイドパネルを外してアクセスする。PCケース内部の大まかな構造は、電源部分をシュラウドでカバーした、電源ユニット下置きタイプで、近年のPCケースではオーソドックスな構造といえるだろう。

サイドパネルを外してPCケース内部へアクセス

ZA7C-R47 動画配信向けモデルの内部構成

 PCケース内部でまず目を引くのが、CPUを冷却する水冷CPUクーラー。ZA7C-R47 動画配信向けモデルが搭載するCore i7-13700KFはオーバークロック対応の“K付きハイエンドモデル”のため、強力な水冷CPUクーラー「DeepCool LS520+水冷ヘッドGALLERIAロゴプレート」が標準搭載されている。丁度PCケースのアクリル窓から覗ける位置に水冷ヘッドがあるので、ロゴプレート付きの水冷ヘッドはなかなかアガるものがある。

 なお水冷ヘッドやラジエーターファンはRGB LEDを搭載しており、PCケースのRGB LEDライトバー同様にマザーボードのARGBで制御できるよう配線ずみとなっている。自分好みに光らせることが可能だ。

GALLERIAのロゴプレートが備わった水冷ヘッド。RGB LEDで光る

 ちなみにPCケース内部のエアフローには、前面吸気と背面排気にそれぞれ大型の140mmケースファンが1基ずつ搭載されている。電源ユニットのエアフローは独立しており、本体底面から吸気し背面へ排気する格好だ。本体底面の電源ユニット吸気部分には着脱可能な防塵フィルターが備わっており、メンテナンスも行なえるようになっている。

電源ユニットの吸気部分には防塵フィルター装備。なお標準構成では80PLUS GOLD準拠の750W電源が搭載されている

コンパクトなRTX 4070ビデオカード

 もう1つの目立つPCパーツのビデオカードについて。今回の試用機にはPalitの「GeForce RTX 4070」が搭載されていた。デュアルファンタイプのビデオカードで、カード長はおよそ269mm、厚みは2スロット占有タイプと、かなりコンパクトな印象を受けた。PCIe補助電源は8ピン1本のみで動作し、RTX 40シリーズの消費電力の低さが伺える。ゲーム実況の長時間配信でも安心して使っていけそうだ。

 なお、ビデオカードにもRGB LEDが搭載されており、こちらはPalitの制御ソフトウェア「ThunderMaster」から光り方をコントロールできる。

PCIe補助電源8ピン×1で動作するRTX 4070

ThunderMasterでビデオカードのRGB LEDを制御。GPU温度に応じて色を変えるといった運用も可能

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