コンシューマー版に近いプレイフィールで楽しめる!
さて、実際にプレイしてみると、スマホ版ながら「ディビジョン」シリーズの雰囲気が非常によく再現されていることに驚いた。
UIこそ両手のタップや長押しを駆使する、いわゆるスマホFPSのように最適化されているものの、少し慣れれば、“街中に転がる車などの遮蔽物にカバーアクションで隠れ、現れる敵を銃撃やグレネードで次々と撃退する”という、いかにも『ディビジョン』らしいプレイフィールを存分に味わうことができる。
多くの敵を蹴散らしていくと最後には一癖あるボスが登場する、というお決まりの流れもあり、感覚としては紛れもなく『ディビジョン』をプレイしているという気にさせられる。
グラフィックスについては、流石にPC版やコンシューマー版ほどのディティールは望めないものの、それなりに広いオープンワールドのマップを再現し、要所においてはキャラクターなどのグラフィックスもしっかりと描いている点は評価すべきだろう。
特にムービーの画質は、プリレンダリングはもちろん、リアルタイムレンダリングされた部分でもスマホアプリとは思えない高いクオリティーである点が嬉しい。ただし、画質設定を低めに設定した場合はマップ描画の簡素さが大きく雰囲気を損ねるため、一定のクオリティーを期待するのであれば相応のスペックを備えたスマートフォンを使うのが望ましいように思う。
また、モバイル版らしく手軽にプレイでき、辞め時を見つけやすい点も特徴のひとつだろう。プレイした範囲では一つ一つのミッションがそれほど長くならないよう構成されており、オートセーブによってアプリを落としてからのリスタートも容易だった。
ストーリーミッション以外の部分でも、フィールドでは様々なイベントが起きるが、こちらも数分で完了できる。マルチプレイはあるものの、シングルプレイでも問題なく遊べるようになっており、外出先で移動時などに短時間『ディビジョン』がプレイできると思えば興味を引かれる人も少なくないのではないだろうか。
キャラクタービルドに関しては、プレイ開始時のキャラクタークリエイトのほか、特徴的なスキルを備えた「スペシャリゼーション」の選択、銃や装備品の収集による戦力向上など、いわゆるRPGらしい楽しみ方もできる。
キャラクタークリエイトは顔タイプや髪型などの項目を選んでいくだけのシンプルなもの。「スペシャリゼーション」は、戦闘スタイルに合わせたアビリティを使用できる従来からのシステムで、「デモリショニスト」「ブルワーク」「ヴァンガード」「フィールドメディック」など、プレイ開始時に4つの中から選択できる。
「ブルワーク」ならシールドを展開してのごり押し、「フィールドメディック」なら戦闘中の範囲回復など、クールタイムのある2つのアビリティを使用可能になるため、自分のプレイスタイルに合ったものを活用していきたい。こちらはある程度プレイを進めることで、変更が可能になるようだ。
また、ミッションなどで敵を倒していくことで新たな装備品を入手することも。装備にはレアリティーが存在し、効果が高い装備を収集していけばリロード速度や耐久力といったキャラクターの能力が上がっていく。装備の能力アップグレードやアイテムクラフトといった強化要素も存在するため、リリース後は長く遊べるゲームになりそうだ。なお、キャラクターのスキンをカスタマイズする衣装なども用意されており、こちらは課金などで入手できるとのこと。
ソロでもマルチでも楽しめて遊びに幅がある!
モバイルゲームの手軽さを備えつつ、コンシューマーゲームのようにじっくり遊べる骨太のゲームという意味では『ディビジョン リサージェンス』は興味深いタイトルのように思える。
「ダークゾーン」内ではPvP要素もあるため、ソロでプレイするもよし、マルチプレイに興じ続けるもよしと、遊び方に幅があるのもポイントだろう。サービス開始は2023年秋と少し先になるが、実際のリリースを待ちたいところだ。
【ゲーム情報】
タイトル:ディビジョン リサージェンス
ジャンル:TPS-RPG
配信:ユービーアイソフト
プラットフォーム:iOS/Android
配信日:2023年秋予定
価格:基本プレイ無料
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