座席位置はフライト時間を考慮して予約しよう
LCCの座席に関しては、シートピッチが狭めです。ただし、身長176センチメートルの筆者でも、さすがに身動き取れないほどというわけではないため、3時間〜4時間くらいのフライトであれば、あまり気にならないと思います。これが東南アジア便になってくると、フライト時間も6時間〜7時間ほどになるため、こまめにカラダを動かせるように、立ち上がりやすい通路側の座席を指定するのがオススメです。
Wi-Fi接続や、移動中に映画を楽しむことはできる?
LCCではシートモニターがない機材を使っているのがほとんどですので、座席でのエンターテイメントサービスはあまり期待しないほうが良いでしょう。なかには自身のスマートフォンやタブレットを使って機内のWi-Fiサービスに接続し、動画や音楽が楽しめるLCCもありますが、充電用の電源やUSB端子がないといったケースもあるので、LCC搭乗の際にはモバイルバッテリーを用意していったほうが安心です。
機内にWi-Fiサービスがあったとしても、インターネットへの接続サービスは無料ではなかったりするので注意しましょう。インターネットへの接続サービスは、多くのLCCが有料で提供しています。ただし、日本航空系のZIPAIR(ジップエア)は無料でWi-Fiに接続できるため、フライト中もネットにつながっていたい! というユーザーにはオススメです。
また、LCCによっては、スマートフォンやタブレットを機内Wi-Fiにつなぐことで、機内食やドリンク、お土産などをオーダーできるケースもあるため、いつでもサービスを満喫できるように、手元に置いておいたほうが良さそうです。
遅延や欠航すると、どうなる?
最後に、遅延や欠航に対してのサービスですが、これに関してはFSCのほうが上です。そもそもLCCは効率化のため最低限の機体数で高頻度の運航をしており、そのためどこかで遅れが出ると、そのあとのスケジュールもズルズルと遅れてしまいがち。遅延の理由は機体トラブルや天候など様々で読みにくいところですが、午前中の便のほうが、前のフライトスケジュールに影響されにくいので、遅延は少ない傾向です。
また、遅延して他社便への乗り継ぎができなかったといったケースでも、補償などは基本的にありません。そのためLCCを使う場合は極力「直行便」を選んで、何かトラブルがあっても最低限の出費で抑えられるような旅程にしておくといいでしょう。これは欠航に関しても同じで、LCCでは、他社便への振り替えなどで欠航に対応してくれるケースなどは基本的にありません。予約したLCCでの別便や別ルート、別日への振り替えが一般的な対応となります。
筆者の体験談として、沖縄から東京に戻るフライトが台風の接近で欠航になったことがあります。しかも夏休みのハイシーズンで、そもそも予約が一杯だったこともあり、その振り替え便は、なんと翌週以降という案内でした。結局、まだ欠航になっていなかったFSCのチケットを急遽購入して移動はできたのですが、思わぬ出費となりました。
このように、ちょっとした予約・搭乗のコツや予備知識が必要なLCCですが、そのぶん、上手にはまれば激安で旅行ができるのは確かです。もしLCC未経験なら、まずは国内旅行で週末1泊2日の旅を体験してみたり、2時間から3時間ほどのフライトで行ける韓国や台湾へ、2泊3日程度の海外旅行にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
*記事内の航空券などの価格は原稿執筆時の調査結果によるもので、日々変動しています。

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