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親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第224回

ペアレンタルコントロール設定はインスタ単体で可能

Instagramにハマった子どもの利用時間制限やフォロー・フォロワーを確認する方法

2023年06月20日 10時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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Instagramが公開しているガイドページには、ペアレンタルコントロール機能の使い方など保護者向け情報がまとまっているので必読

Instagramの未成年を保護する対策とは

 Instagramで被害やトラブルが多発したことを受けて、未成年を保護する対策が進んでいる。

 たとえば18歳未満のユーザーとそのユーザーがフォローしていない大人とのDM機能を制限したり、18歳未満のユーザーが新規アカウントを作成する場合は非公開が推奨されたり、おすすめユーザーとして18歳未満のユーザーが表示されないようにしたりなどの対策がすでに実施されているのだ。

 さらに、ペアレンタルコントロール機能も用意されている。これは、13歳以上の子どもに対して18歳以上の保護者が利用時間やフォロー関係を管理できる機能のことだ。

 できることは以下の通り。

・子どもの利用時間の確認と利用時間・時間帯の制限
・子どもがフォローしているアカウントとフォローされているアカウントの把握
・新たにフォローしたりフォローされた場合に通知を受け取る
・子どもがアカウントや投稿を報告したときに通知を受け取る

 なお規約上、12歳未満はInstagramを利用できないので、13歳以上18歳未満の子どものユーザーが対象となる。

子どもの同意を取り、ペアレンタルコントロール設定を始めよう

 ペアレンタルコントロール機能を利用するためには、まず保護者から子どもにリクエストを送り、48時間以内に承認してもらう必要がある。子どもが却下した場合は設定できず、承認後も子どもから解除可能なので、必ず子どもに必要性を理解してもらい、同意のもとに設定する必要があるだろう。

 保護者のプロフィール画面の右上三本線→「設定とプライバシー」→「ペアレンタルコントロール」→「お子さんを招待」をタップ。子どもを招待する方法を「Instagramでお子さんを検索」「お子さんにリンクを送信」から選び、「次へ」。

 検索する場合は子どものアカウントを検索し「招待を送信」、招待リンクの場合は「招待する」を選んで子どもにメッセージなどで送信しよう。

 メッセージなどで招待された場合の流れは以下の通り。子ども側は、送られてきたメッセージのURLからInstagramにログインし、「許可する」「却下する」を選択することになる。

 許可すると、保護者はInstagramの利用時間の確認・制限のほか、フォローするアカウントとフォローされているアカウントなどが確認できる。

利用時間制限、フォロー・フォロワー確認の方法

 子どもが許可した後は、保護者のプロフィール画面右上の三本線→「設定とプライバシー」→「ペアレンタルコントロール」とタップすると、子どものアカウントが表示されるようになる。

 詳細な設定や確認方法は以下の通り。子どものアカウントをタップ→「利用時間の管理」→「1日の時間制限」欄の「オフ」をタップ。1日の利用時間の長さを選び、「設定」から操作できる。設定した時間を超えると、子どものアカウントはロックされて使えなくなる。

 「休憩時間設定」はInstagramを利用しない時間を設定できる。オンにして「編集」をタップで変更しよう。

 「フォロワーとフォロー」では、子どもがフォローしているユーザーとフォローされているユーザーが確認できる。

 SNSで知り合った成人による未成年への性被害が多発している。被害件数別に見ると、最多はTwitterだが、Instagramも次点となっており被害は多い。また、Instagramでダイエット情報などを見過ぎて摂食障害になる子どももおり、長時間利用も問題とされている。

 子どもがInstagramで知り合う相手の把握や、長時間利用を制限することは、子どものトラブル防止に役立つはずだ。

 なお、Instagramには保護者向けページも用意されているので、保護者はぜひ確認してほしい。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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