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G-Master Luminous RGB Z790/D4をレビュー

超見た目重視のライトアップ極振りゲーミングPC、13900K&RTX 4070 Ti構成の実力は?

2023年06月10日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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超重要なゲーミングPCとしての性能は?

 ゲームもCPU性能は重要なものの、そこまで負荷がかからない用途の代表格だ。マルチスレッドに対応したタイトルでも、フルスレッドに負荷がかかる状況はほぼない。そのため、ゲーミング性能はある一定のコア数より上になると、動作クロックのほうが大切になる。

 また、ゲームにおいてはCPUよりも圧倒的にGPUのほうが性能への影響が大きい。今回の試用機材はGeForce RTX 4070 Tiを搭載したビデオカードなので、その時点でかなり高性能と言える。

 試したソフトは「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FF15ベンチマーク)。解像度は4K(3840×2160ドット)、画質はプリセットの最大となる「高品質」に設定した。こちらも標準設定の160A制限とAuto設定、それぞれでどのくらい変わるのか見てみよう。

FF15ベンチマークの結果

FF15ベンチマークの結果(電流制限:Auto)

 電流制限がある場合は9009スコアー、Autoの場合は8966スコアー。評価は「とても快適」と「快適」に分かれたが、数値はほぼ誤差の範囲だ。つまり、4K設定ではビデオカードの負荷が高く、CPUはあまりボトルネックにならないと見ていい。そこで、WQHD(2560×1440ドット)やフルHD(1920×1080ドット)でも試してみた。

FF15ベンチマークの結果(解像度別)

 4Kではほぼ同じだったスコアーがWQHD、フルHDと解像度が落ちていくほど開いていた。解像度が低くなれば、それだけビデオカードの負荷が下がり、CPUの性能差が可視化されていくわけだ。

 では、FF15の場合、その性能差で大きくゲーム体験が変わるのかと言えば、そうでもない。電流制限がある場合とない場合でも評価は変わらず、WQHDとフルHDではどちらも「非常に快適」となった。

3DMarkでも優秀な成績

 せっかくなので定番ベンチマークソフト「3DMark」の結果も見てみよう。

3DMark「Speed Way」テストの結果

 Speed Wayテストは3DMarkの中でも新しいテストで、DirectX 12 Ultimateに対応している。リアルタイムのレイトレーシング、グローバルイルミネーションなどが扱われるため、かなりビデオカードへの負荷が高く、最新世代の高性能GPUじゃないと厳しい評価になる。

 CPUに電流制限がかかっているにもかかわらず、スコアーは5414とそのハンデはまったく感じない結果だった。やはりCPUにフルで負荷がかかるような状況でなければ、電力制限はあまり性能に影響しないということなのだろう。ほかのテスト結果もグラフにまとめておいたので、性能比較の参考にしてほしい。

3DMarkの結果(まとめ)

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