今回取り上げるゲームは、4月にリリースされた「崩壊」シリーズ最新作『崩壊:スターレイル』だ。シリーズとして初めてコマンド選択式のターン制バトルを導入した本作だが、3Dキャラクターが美麗な映像で動き回る戦闘シーンの見栄えの良さは健在。かなりの高負荷タイトルということもあり、最新のiPhoneと旧iPhoneでどの程度の差がつくかは気になるところだろう。
早速「iPhone 13 Pro Max」を使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.0.5。ゲーム内マップの特定シーンで1分間移動を続けた際のフレームレートを計測している。
本作ではゲームの解像度やフレームレートなど、負荷に関わる設定を個別に変更できる。ここでは画質がもっとも高くなるよう設定し、フレームレートは最大の「120」とした。
さて、「iPhone 13 Pro Max」の計測では平均フレームレートがおおむね36fpsと、最高画質設定では60fpsに届かなかった。CPU使用率は計測上72.6%前後、GPU使用率も99.53%とかなりの負荷だが、「iPhone 13 Pro Max」のスペックの高さもあり、fpsの安定性自体は高い。本作が極めて重いゲームであることが分かる結果と言っていいだろう
一方のiPhone 6sだが、こちらは同じ設定で平均フレームレートこそ20fpsとそれなりに健闘しているものの、動作中のCPU使用率は96.12%、GPU使用率は97%と、CPU・GPUともにほぼ100%近くが使われている。また、一部グラフィックスが正確に描写されず画面に破綻が起きており、正常にプレイできる状態とは言い難い点も気になった。ロード時間も長めで、最新端末に比べればストレスは大きいだろう。もちろん、画質設定を下げていくことで正常に動作するようにはなる。
最後に、参考までに本作の画質設定について触れておこう。最高画質設定では3Dモデルのディティールまでなめらかに表示されているが、設定を下げるとテキストやアイコンをのぞく画面描写が明確に甘くなる。キャラクターの描写が甘くなるのはもったいないため、オプション項目の「キャラ品質」はなるべく高く保っておきたいところだ。
以上のように『崩壊:スターレイル』は、現行のハイスペック端末である「iPhone 13 Pro Max」でもフレームレートは60fpsに到達できないほど最大負荷が高かった。iPhone 6sでは高画質設定を適用しても画面が破綻してしまう上、シーンによってカクつきがあるなど、やや不安定な側面が見られる。同じような5~7年前のハイエンドスマートフォンでもプレイ自体は可能だと思うが、より安定した環境を求めるなら現行の端末への切り替えも考えたいところだ。
ハイエンド端末も長く使っていれば徐々に最新端末にスペックが追い付かなくなり、バッテリー寿命の低下、経年劣化によるスペックの不安定化といった問題が起きてくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみるのもいいのかもしれない。
【ゲーム情報】
タイトル:崩壊:スターレイル(ホウカイ:スターレイル)
ジャンル:スペースファンタジーRPG
配信:COGNOSPHERE PTE. LTD.(HoYoverse)
プラットフォーム:iOS/Android/PC(Epic Games Store)
※PlayStation版も追加配信予定
配信日:配信中(2023年4月26日)
価格:基本無料(一部ゲーム内課金あり)
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