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アスキー画像生成AIイラスト研究会 第7回

あなたの知らない無料で試せる画像生成AIの世界

落書きをリアルに清書してくれる画像生成AI「PromeAI」

2023年06月02日 11時00分更新

文● JOJIO(じょじお)/編集 ASCII

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スケッチにAIで色付けしてリアルな写真に変換する「Sketch Rendering」

 1つ目の機能「Sketch Rendering」は、ラフなスケッチや手書きのラクガキを、AIによって色付け・3次元化し、より具体的な画像に変換する機能です。

 Sketch Renderingには、20以上のシナリオが用意されており、様々な分野のデザイナーさんの需要に対応できそうです。

「Sketch Rendering」のシナリオ
●General:汎用
●Interior:インテリアデザイン
●Product:プロダクトデザイン
●Architecture:建築デザイン
●Game/Anime:ゲーム・アニメのイラスト

 Sketch Renderingの各シナリオには、そのシナリオに対応した いくつかのスタイルが用意されています。例えばインテリアデザインのシナリオであれば、Minimarist(ミニマリズム)やChinese(中国風)・Japanese(日本風)といったスタイルを適用できます。

 ボタンクリックで簡単にスタイルを変更できるので、PromeAIの画面を操作しながらクライアントと打ち合わせをする、という使い方もアリかもしれません。ちなみに生成時間は、フリープランで10秒~30秒くらいの体感です。

 オプションとして、生成AIではおなじみのプロンプト(AIへの指示テキスト)を使うこともできます。

 私が触った感覚だと、プロンプトを使わなくても本格的な画像を生成することができますので、基本的には使わなくても良さそうな印象を受けました。

 Stable Diffusionを使ったことがある方ならわかるかと思いますが、生成AIによっては、画像のクオリティ向上のために長文プロンプトを入力しなくてはいけないこともありますので、この点は助かりますね。

 プロンプトの使用例としては、具体的な色や雰囲気のイメージがある場合に、色の名前や、「ポップな」とか「落ち着いた」といった内容を簡単に指示することで、よりイメージに近い画像を生成することができるといった使い方があるかと思います。

画像の一部をAIによって削除・置換できる「Erase & Replace」

 2つ目の機能「Erase & Replace」は、画像の一部を削除(Erase)したり、別のあらたな物を生成して置き替えたり(Replace)することができる機能です。

 同じ画像生成AIのDALL-E2の「Inpainting機能」や、Stable Diffusionの「Image-to-Image機能」と同じような機能ですね。

 この機能は、写真や画像に不要なものが写り込んでしまった、キャラクターの小物の一部を修正したい、といった、デザインワークのちょっとした(といってもそれなりに時間のかかりそうな)困りごとを解決します。

 上の画像は、いくつかの貝殻を写した写真ですが、その中のヒトデを削除してみました。ヒトデがあった箇所がシームレスに背景で塗りつぶされており、違和感ない画像に修正できました。

 上の画像は、メインの被写体であるネコをイヌに変換しています。このように写真に無い新しい要素に置き換えることも可能です。

 Erase & Replaceの操作は非常にシンプルで、修正したい箇所を消しゴムツールでなぞり、置換する要素の名前をプロンプト欄に入力し生成ボタンを押すだけ。

 これらの操作を画像編集ソフトで編集する場合、それなりに時間がかかりますし違和感なく作業を行うことは大変ですが、PromeAIで簡単に編集することができました。

画像の背景をAIで変換する「Background Diffusion」

 3つ目の機能「Background Diffusion」は、画像の背景をAIによって別の様々な背景に変更する機能です。

 商品の宣材写真でよく見るような背景スタイルの中から、好きなスタイルを選択するだけで画像の背景をシームレスに変換します。

 この機能を使えば、自分で撮った写真をフォトスタジオで撮影したような、商品を際立たせた写真に生まれ変わらせることができそうです。

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