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週替わりギークス ― 第276回

不妊治療中の34歳。妊娠中の後輩についイラッとしてしまいます-倶楽部情報局

2023年05月26日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「不妊治療中の34歳。妊娠中の後輩についイラッとしてしまいます」を紹介します。


働き方・仕事についてのお悩み、募集しています!

 「こんな働き方はもう嫌だ」「仕事がなんだか楽しくない」。
 誰かに聞いてほしい、でも近しい人にこそ言いにくい仕事の悩み。この連載では、そんなお悩みの解決の糸口を一緒に考えていきます。

 何か困っていることや考えていることがあれば、匿名でも大丈夫なので、こちらまで気軽にメッセージください!

「不妊治療」と仕事の両立にまつわるお悩み

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。

 この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきたいと思います。

 今月のテーマは、前回・前々回に続いて、30代女性にいただいた「不妊治療」と仕事にまつわるお悩み。

 前回の「卵子凍結」に続き、とてもセンシティブなテーマであることを自覚しながら、働く女性にとっては、働くことと切っても切り離せないテーマなので、ぜひいっしょに考えさせてもらえたら、そして当事者以外の人も考えるきっかけになったらうれしいです。

妊婦検診で気遣われる同僚にイライラ。私も病院に行きたい

 正能さん、はじめまして。
 前回の卵子凍結に関する記事を読んで、こういう遠い距離感だからこそ相談できることもあるのかと思い、「不妊治療」と仕事にまつわるお悩みご連絡しました。

 私は今、会社に勤めながら、不妊治療を続けて2年ほどになる34歳です。そして今、私のチームには、妊娠7ヵ月になる後輩がいます。

 こんなこと口が裂けても会社の人には言えないですが、最近この後輩にイライラモヤモヤしてしまうんです。

 というのも私は今、月に数回、多い時には月6回ほど、不妊治療のためにクリニックに通院しています。
 ただ、今私がいるチームは6名のチームで、うち一人が妊婦さんであるために、なかなか有給が取りづらい現状です。なので通院は、土曜日の朝一を中心に、どうしても平日に行く必要がある時には夕方の打ち合わせ後にダッシュでこなしています。

 かたや妊婦さんである後輩は、検診のたびに堂々と有給を取って、それもみなし勤務という扱いで、それでもなお「体第一で」と周囲に気遣われて、休みを取ったり早退したり、出張を免除されたりしています。それを見ると、イライラモヤモヤした気持ちが止まりません。

 私だって子どもが欲しい。そのために私だって病院に行きたい。私だってストレスをできるだけ減らすようにって言われているのに。
 この出張がなければ、もう一回チャンスがあったかもしれないのに。
 こんな感じで、もはや子どもの駄々こね状態です。(苦笑)

 後輩が妊娠したことはとても喜ばしいことのはずなのに、そしてその後輩のことはケアすべきはずなのに、真っ直ぐ喜んだり、気遣ったりできない自分が嫌になります。
 でも、イライラモヤモヤしているのもまた事実で、そろそろその気持ちを隠すことも難しくなってきました。今は精一杯思い遣って接していますが、もしかすると表情には出ているかもしれません。
 自分の気持ちを推測するに、会社によっては「不妊治療」に関する制度が整ってきていることもあり、自分ももう少し理解されたい・フォローされたいのだと思います。

 こんなことなかなか会社の人には言えませんが、私はどんな気持ちで毎日会社に行ったらいいですか?そして不妊治療に理解を示してほしいことをどう伝えたらいいですか?
 こんな状態が後輩が産休に入るまであと数週間続くと思うと、心を乱さずに乗り切れる自信がありません。
(エリナさん・34歳・会社員)

この世の51%は女性。ゆえに、女性の問題はもはや女性の問題じゃない

 エリナさん、お便りありがとうございます。
 お便りに書かれていたご状況、それはとても苦しく、なんともやりきれない状況ですね。

 そのような状況下でも、「もはや子どもの駄々こね状態です」とご自身の様子を可愛らしくユーモラスに伝えてくださって、イライラモヤモヤしていると言いつつも、なんだかあったかくて素敵な人だなと、お便り拝見しました。

 今回のお便り、見方によっては「女性対女性の、女性の問題」と思われそうですが、この世の人材の51%が女性であることを考えると、圧倒的かつ慢性的労働力不足の今、これはもはや女性に閉じた問題ではなく、社会全体の問題であり課題なんだなと私はまず思いました。

 だからこそ、不妊治療と仕事の両立を、「女性が」という読み解き方で受け止めるのではなく、社会としてどう受け止めて、どう動いていくかが大事なんじゃないかと私は考えています。

 不妊治療に限らず、妊活や出産、その後の育児など、もちろん男性だって当事者で協力的な人もいますが、どうしても身体的・時間的負担が多くかかるのは女性たちですものね。

いつ「自分の番」が回ってくるかわからない

 その上で、まず「受け止め方」についてです。これはよく言われることではありますが、「いつ自分の番が回ってくるかわからない」のは、可能性の一つとして大いにありうることではないでしょうか。

 今回のような妊活・出産まわりの出来事に限った話ではなく、さらに女性に限った話でもなく、働く人自身が病気やけがで休むことになるかもしれないし、親の入院に付き添うだとか、介護をしなくてはいけないだとか、その人自身や家族のことで会社を休まざるを得ないことって、24時間365日発生しうるんじゃないかと私は考えています。

 ゆえに私は一個人として「明日は我が身。いつお互い様になるかはわからない」と心底思いますし、さらに管理職としては「あらゆるケースに対応できる変化に強いチームをつくっていきたい」とも考えています。

同時に、いつ「他の人の番」が回ってくるかもわからない


 続きは「不妊治療中の34歳。妊娠中の後輩についイラッとしてしまいます」でお楽しみください。

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