光らないPCは高性能とコスト感を重視
イッペイ:逆にスチールパネルモデルならではの特徴ってあるんですか?
鈴木さん:スチールパネルモデルは高性能とコスト感を重視したカスタマイズメニューにしてあります。高性能という点では、GLASS&LEDモデルはビデオカードがGeForce RTX 4070までなんですが、スチールパネルモデルはGeForce RTX 4070 Tiまで選べるようになっています。
イッペイ:ミニタワーサイズのBTOパソコンでGeForce RTX 4070 Tiが選べるって珍しいですよね。
鈴木さん:G-GEAR Aim、特にスチールパネルモデルは、一般的なミドルタワーのゲーミングPCのような高性能を、小型のミニタワーサイズでお楽しみいただけるように開発したモデルになります。そのため、ハイエンドクラスの構成も安心してお選びいただけます。
イッペイ:むむ。「安心してお選びいただけます」ってところに、なにか開発の秘密がありそうな気配がします……。
鈴木さん:そこはご想像にお任せします(笑)。
イッペイ:かわされた!(笑)
鈴木さん:ちなみに、カスタマイズで選択いただいたビデオカードが補助電源に12VHPWR端子を使用する場合、変換アダプターを介さず接続可能なATX 3.0規格対応電源ユニットとの組み合わせのみで販売しています。これはG-GEAR Aim以外のBTOパソコンでもすべて共通となります。
イッペイ:12VHPWRの変換アダプターって、短いがゆえに変なテンションがかかっちゃいがちなのでありがたいです。
鈴木さん:また、スチールパネルモデルのCPUクーラーは、PCパーツ単品販売でも人気の高冷却PCパーツが選べるようになっています。
イッペイ:Cooler MasterにDeepCool、Noctuaなどのド定番ブランドがBTOのカスタマイズメニューに勢揃いですね。冷却性能だけではなく、いずれも静音性にもこだわっているメーカーなので安心します。
鈴木さん:スチールパネルモデルの標準CPUクーラーは、価格を重視されるお客様向けにインテル製の純正クーラーにしました。そして、より冷却性や静音性にこだわりたいお客様向けに、こういったカスタマイズメニューもご用意しました。イッペイさんにお渡ししたスチールパネルモデルも、インテル純正クーラーからワンランク上のID-COOLING製サイドフロークーラーに変更してみたのですが、いかがでした?
イッペイ:全然うるさくなかったです!
鈴木さん:ありがとうございます。スチールパネルモデルはGLASS&LEDモデルのような”派手”さはありませんが、高価なガラスやLEDを搭載していないぶん、同じ性能の構成であればスチールパネルモデルのほうがお求めやすくなっております。これがコスト面のメリットになります。
イッペイ:なるほど。その節約した予算でCPUクーラーやメモリ、電源ユニットなどをグレードアップしても良さげですな。
鈴木さん:そうですね。できれば長く快適に使っていただきたいので、なるべく妥協がないようにカスタマイズしていただければ幸いです。
イッペイ:今回はおかげさまで、光るPCと光らないPCの違いがよくわかりました。取材を受けていただきありがとうございました︕
鈴木さん:こちらこそ様々なご感想をいただき、⼤変ありがとうございました︕ これからもユーザーのみなさまのご意⾒などを開発に活かしていく所存ですので、なにとぞよろしくお願いします。
まとめ:最大性能まで変わる光る/光らないPC事情の陰には開発者の並々ならぬこだわり
というわけで、同じシリーズのBTOパソコンでも、ツクモの場合、光るPCと光らないPCで仕様のほか、最大性能や価格まで変わることがわかりました。
もちろん、こちらは今回例に挙げた「G-GEAR Aimシリーズの場合は」ということで、この世にあるすべての光るPCと光らないPCの事情が同じとうわけではありません。
また、取材を通して最もおもしろかった点は同シリーズでも、モデルごとにスペックも作りも深く吟味しているところです。
最新CPU&GPUのBTOパソコンは数あれど、ここまでこだわって作っているとなると、長期運用でも安心できるってもんです。光るPC、光らないPC、趣味嗜好は十色あれど、その開発の裏には様々な工夫があるんですね。また1つ勉強になりました。
前述の疑問をもらった知人には、この記事のURLと「……ってことらしいぜ」のひと言だけを共有しようと思います。彼は一体どちらのモデルを選ぶのか。
(提供:ツクモ)