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NTT Com、Sub6とミリ波を同時使用するローカル5Gにおける通信の高速化実証実験に成功

2023年04月27日 17時40分更新

文● ASCII

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 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月27日、通信技術「NR-DC」を用いたローカル5Gにおける通信の高速化と、NR-DCを活用した高精細4K映像の同時伝送を図る実証実験に成功したと発表した。

 NR-DC(New Radio-Dual Connectivity)は、5G通信においてSub6(6GHz帯未満周波数帯)とミリ波を組み合わせて運用する技術で、キャリア5Gではすでに導入済みの技術。

 IoTの利用が増加する中、多数の映像の送受信を伴う複数の機器の遠隔操作の場合などにおいて、より高速で大容量の通信が必要となることが予想される。通常の5G専用のコアネットワーク設備である5Gコアと5G基地局を組み合わせて通信するSA構成では、Sub6とミリ波のどちらか一方を使用して通信を行なうが、実証実験では将来的なユースケースを想定して2つの周波数を同時に利用することでより高速な通信を可能にすることが可能なことを確かめた。

 実証実験では「ドコモ 5G DX スクエア in 赤坂」に2つの電波を同時に送受信できるよう設定したサムスンのローカル5G基地局を構築してローカル5G端末と接続できるかを検証。また、接続により期待される通信速度が出ているか、ユースケースの検証として高速大容量通信の利点を活かした複数の高精細4K映像の同時伝送が実現できるかを確認する試験を実施。

 実験では、本構成における理論値(受信時3.49Gbps/送信時390Mbps)と近い受信時平均3.1Gbps、送信時平均337.3Mbpsの通信速度を確認。ローカル5GにおいてNR-DCが利用できていることや、安定して高い通信速度を維持できていることを確認できたほか、NR-DC環境下で4K映像3台分の負荷をかけた状態での高精細4K映像の同時伝送についても映像のカクツキもなく伝送でき、NR-DCの有効性を確認することができたとしている。

 今後は実フィールドでの運用を想定した事前接続検証などを実施し、利用者がより安心してローカル5Gを導入できるようノウハウを蓄積するとしている。

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