ホワイトPC自作にピッタリなシルバーの大型ヒートシンクがポイント

巨大な空冷CPUクーラーが実装できるB760Mゲーミングマザーボード、「NH-D15」「忍者 五」「AK620」で試してみた

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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ホワイトPC自作にもオススメ。シルバーヒートシンクモデル

 MAG B760M MORTAR WIFIの特徴と言えるのがシルバーのヒートシンク。ヘアライン加工が施されてマットな表面処理は、ケースに納めるとホワイトのようでありながらやや明るい印象だ。最近、メモリはもちろんビデオカードにもホワイトモデルが増えてきている。MAG B760M MORTAR WIFIはホワイトPC自作用マザーボードとしても有力候補と言えるだろう。

MAG B760M MORTAR WIFIのシルバーカラーのヒートシンク

 バックパネルはホワイト。ホワイトPCにこだわる方ならここもポイントが高いだろう。端子を見ると、USB 2.0×4、USB 3.2 Gen2×3、USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、そして映像出力にHDMI×1、DisplayPort×1、ネットワークが有線2.5GbEと無線Wi-Fi 6E用のアンテナ、そしてS/PDIFを含むオーディオ入出力がある。

バックパネルはホワイト。ゲーミングモデルだけに端子の数は豊富で、最新高速インターフェースはもちろん、キーボードやマウスなど低速だが安定動作が求められる機器向けにUSB 2.0を備えているのがありがたい

 ちなみに、MSIのIntel B760搭載MAG MORTARシリーズは4モデル展開ですべてシルバーヒートシンクのmicroATX。DDR5モデルとDDR4モデルがそれぞれ2つずつで、デザイン上では通常モデルがM.2ヒートシンク1基、MAXモデルが2基となる。

MORTARシリーズ
モデル名 メモリ x16 x1 x4 M.2 M.2ヒートシンク
MAG B760M MORTAR WIFI DDR5 1 1 1 2 1
MAG B760M MORTAR WIFI DDR4 DDR4 1 1 1 2 1
MAG B760M MORTAR MAX WIFI DDR5 1 1 1 2 2
MAG B760M MORTAR MAX WIFI DDR4 DDR4 1 1 1 2 2

 このように、MAG B760M MORTARはメモリ仕様やヒートシンクといったPC DIYユーザーのこだわりに応えるラインナップだ。

 なお、ブラックPCが組みたいという方もいらっしゃるだろう。コスパのよいMAG B760シリーズでブラックモデルはないか……とお探しなら「MAG B760 TOMAHAWK WIFI」「MAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4」がオススメだ。microATXではなくATXフォームファクタだが、デザインはヒートシンクカラーが異なるくらいの違い。拡張スロットの帯域やM.2スロットが1つ増える、いくつかのUSBが増えるといったスペック上の違いもある。こちらもDDR5モデル、DDR4モデルが用意されているので、お好みのメモリでモデルを選ぼう。

余裕のあるVRM設計に大型ヒートシンク。空冷クーラーとの相性も◎

 ただ、ホワイトっぽいというだけではない。MAG B760M MORTAR WIFIのヒートシンクはMSIならではの超大型ヒートシンクを採用しているので冷却性能も優れている。とくにCPUソケット左のヒートシンクはVRM部分からバックパネルまで一体でかつ彫り込みも多い。冷却性能の目安となる表面積もかなり大きく、VRMの発熱を効率的に冷やすことができる。

ソケット左のヒートシンクはバックパネル直後までせり出す大型のもの。ソケット上のヒートシンクも複雑な構造で放熱面積を大きく確保している

 なお、大型ヒートシンクということで空冷CPUクーラーとのフィッティングを気にする方もいらっしゃるかもしれない。たしかにCPUソケットの上辺、左辺はリテンションホールとのスペースも小さめだが、ヒートシンク側も一段高さを低くしており、やぐらのすぐ上からヒートパイプがはみ出す、あるいはヒートシンクが突き出るCPUクーラーでも干渉が抑えられている。実際、大型CPUクーラーで人気のNoctua「NH-D15」、サイズ「忍者 五」、DeepCool「AK620」でも問題なく装着可能だ。どちらかと言えば、ケースとの干渉に注意したほうがよいだろう。

DeepCool「AK620」装着例

DeepCool「AK620」と組み合わせた例。やぐらやヒートパイプ部分の干渉はない。12cm角ファン2基のツインタワーはなんの問題もなく収まる

サイズ「忍者 五」装着例

サイズ「忍者 五」と組み合わせた例。やぐらやヒートパイプ部分の干渉はない。超大型ヒートシンクゆえにバックパネル側12cm角ファンがやや上にオフセットされる形に。それでも高さはヒートパイプ以上にはなっていない

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