JN-IPS438DFHDR400-C65Wを使ったメディアアート
アウラって何ぞ?3840×1080ドットのスーパーウルトラワイド液晶5台で示す奇妙な実在感
提供: 株式会社JAPANNEXT
東京は桜が咲き、季節は春。なぜかこの時期は、単位が足りず大学を卒業できない夢をよく見るジサトライッペイです。今回は東京藝術大学を卒業し、現在は武蔵野美術大学や東京造形大学で非常勤講師を務める、 大原崇嘉(おおはらたかよし)さんの芸術作品を紹介します。
大原さんは美術作家であり、フリーランスのプログラマーでもあるという異色の経歴を持つ人物で、コンピューター技術を用いる芸術作品である「メディアアート」を得意としています。直近ではJAPANNEXTのデュアルフルHD液晶ディスプレー「JN-IPS438DFHDR400-C65W」を5台使用した作品「Gazes」(ゲイザス)を発表しました。
「gaze」とは、英語で「じっと見つめる」や「凝視する」という意味。その作品名が示す通り、「Gazes」は「視線」をうまく使った作品になります。この作品は5台の液晶ディスプレーを別々の角度で並べて、そこにボリュメトリック撮影した大原さん自身の動画をUnityで開発したソフトで3DCGで描画しています。
鑑賞者の視線を3Dセンサー(Microsoftの「Azure Kinect DK」)で捉え、画面の中で常に動いているご本人アバター(3DCG)の視線と合う時のみ「アナモルフォーシス」(特定の角度から見ないと正確な像にならない表現技法)が成立することで、芸術用語でいうところの「アウラ」(機械的複製技術の進歩で失われる一回性が備える権威)を両義的に表現しています。
と、えらそうに語りましたが、こちらは大原さんから事前にいただいた作品概要を読み、1つずつわからない言葉をググりにググった結果得られた、なんとも薄っぺらい僕の独自解釈でございます。
というわけで、「よくわからないまま記事化してはまずい!」と不安になり、今回大原さんに機材を提供したJAPANNEXTさんを通し、取材を申し込んだところあっさりOK。作品の解説やディスプレー選定の理由などを詳しくうかがってまいりました。