Cloudflare、すべてのユーザーへのポスト量子暗号の無償提供を発表
Cloudflare
現在、NIST標準のポスト量子暗号をサポートするWebサイトの99%以上で利用されているCloudflareは、最新かつ高度なコンピューティング脅威からオンラインユーザーを保護
セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare（クラウドフレア）は、本日、WebサイトやAPI、クラウドツール、リモートワークで勤務する企業の従業員を将来的に発生しうる脅威から保護するために、すべてのユーザーに対してポスト量子暗号をデフォルトで無償提供することを発表しました。今後、Cloudflareのすべてのユーザーは、次の時代のサイバーセキュリティ標準にシームレスに移行ができます。Cloudflareは、2023年の「Summit for Democracy」において、よりレスポンスとレジリエンスが高いインターネットを支援するために、この新たな取り組みを発表するとともに、NIST標準に基づくベンダーニュートラルなロードマップを公開します。これによって、Cloudflareのネットワーク外に存在するあらゆる接続も保護できるように企業を支援します。
量子コンピューターは、現在のマシンよりも飛躍的に高速で複雑な処理を実行でき、今後数年以内にインターネット上に存在する暗号化されたデータの多くを解読できるほどに進歩すると予想されています。直近のアメリカのバイデン政権は、これまでに盗まれた暗号化データを将来的に復号できる可能性がある量子コンピューターの出現に備えるよう、政府機関に命じるとともに、民間企業にも注意喚起を行いました。今日のCISO（最高情報セキュリティ責任者）およびCIO（最高情報責任者）は、このような事態が現実になる前にポスト量子暗号に移行するための準備を行う必要があることを認識しています。しかし、残念なことに、新興ベンダーはこれに便乗して、必要以上に高額な料金を請求しようと試み、企業や非営利団体、市民社会団体が利用できる範囲を制限しかねない状況を生み出しています。
Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者（CEO）であるマシュー・プリンス（Matthew Prince）は、「未来に起こりうる量子コンピューターを使用した攻撃に備えるという名目で、CISOに法外な金額を請求しようとする企業が存在します。しかし、Cloudflareは、プライバシーは基本的人権であり、ポスト量子暗号におけるセキュリティは、企業が搾取されるためのものではなく、インターネットにおける新たなスタンダードであるべきだと考えています。だからこそ私たちは、企業、非営利団体、そしてすべてのユーザーにも最先端の暗号技術を提供し、その対価を請求しないことを約束します」と述べています。
Cloudflareは、2018年からポスト量子暗号標準の開発に協力し、2022年にはポスト量子暗号のベータ版への関心を持つユーザーに提供を開始しました。Cloudflareは、すでに接続にNIST標準のポスト量子暗号をサポートするWebサイトのうち99%以上がCloudflareのサービスを利用しており、2019年以降、10億件以上のHTTPリクエストがCloudflareによるポスト量子暗号によって保護されてきたと考えています。
Cloudflareのポスト量子暗号の詳細については、以下のリソースをご確認ください。
Post-quantum crypto should be free, so we’re including it for free, forever
https://blog.cloudflare.com/post-quantum-crypto-should-be-free/
Introducing post-quantum Cloudflare Tunnel
https://blog.cloudflare.com/post-quantum-tunnel/
NIST’s pleasant post-quantum surprise
https://blog.cloudflare.com/nist-post-quantum-surprise/
Post-quantumify internal services: Logfwrdr, Tunnel, and gokeyless
https://blog.cloudflare.com/post-quantumify-cloudflare/
The post-quantum state: a taxonomy of challenges
https://blog.cloudflare.com/post-quantum-taxonomy/
The TLS Post-Quantum Experiment
https://blog.cloudflare.com/the-tls-post-quantum-experiment/
Cloudflare Security Week 2023
https://www.cloudflare.com/ja-jp/security-week/
Cloudflare（クラウドフレア）について
Cloudflare, Inc.（ https://www.cloudflare.com/ja-jp/ /@cloudflare）の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareの製品は、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareのインテリジェントなグローバルネットワークを経由することによって、インターネットプロパティのすべてのトラフィックがリクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムやその他の攻撃が減少します。Cloudflareは、2020年に「Reuters Events for Global Responsible Business」から表彰され、2021年にはFast Company「Most Innovative Companies」に選出、2022年にはNewsweek「Top 100 Most Loved Workplaces」にランクインしています。
将来予想に関する記述
本プレスリリースには、将来予想に関する記述（1933年米国証券法第27A条および1934年米国証券取引所法21E条（いずれもその後の改正を含む）に該当）があり、それらには重大なリスクおよび不確定要因が含まれています。将来予想に関する記述は、「場合があります」、「つもりです、するでしょう」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「する計画です」、「予想します」、「かもしれません」、「意図しています」、「目標とします」、「見積ります」、「検討します」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、またはそれらの否定表現、あるいは当社の予想、戦略、計画、または意図に関わるその他同様の用語もしくは表現によって識別することができます。しかし、すべての将来予想に関する記述にこうした語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースで明示または黙示された将来予想に関する記述には、ポスト量子暗号およびCloudflareの他の製品およびテクノロジーの性能と有効性。ポスト量子暗号およびCloudflareの他の製品およびテクノロジーの使用によってお客様が得られるメリット。ポスト量子暗号がCloudflareのすべてのお客様（現行および見込み）に公開されるタイミング。CloudflareがZero Trustで提供されるポスト量子暗号のすべてを保護し、NIST基準に基づいたベンダーニュートラルなロードマップを公開するタイミング、Cloudflareの技術開発、将来の事業活動、成長、イニシアチブ、戦略、CloudflareのCEOなどのコメントが含まれますが、これらに限定はされません。Cloudflareが2023年2月24日に米国証券取引委員会（SEC）に提出した年次報告書（フォーム10-K）やCloudflareがSECに随時提出するその他の文書で詳説するリスク（ただしこれらに限定はされない）をはじめ、さまざまな要因によって、上記の将来予想に関する記述で明示または黙示した結果と実際の結果との間に重大な相違が生じる可能性があります。
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