日頃「ASCII.jp自動車部」の部員Kとしてカメラを使っている不肖は、自分が使っているカメラに関して、少し不満があったりします。そこで4年ぶりの開催となったカメラの見本市「CP+」(シーピープラス)にお邪魔し、極めて個人的に気になるカメラやアイテムをチェックしてきました。
クルマもグラビアも撮れるカメラが欲しい!
こんな感じの写真を毎週末、ソフマップAKIBAマルチメディア館で撮っています……。ASCII.jp自動車部の部員Kとしての仕事のほか、実はASCII.jpと同じKADOKAWAグループの媒体「WEBザテレビジョン」の記者として、DVDや写真集、カレンダーの発売記念イベントの取材をしていたりしています。この仕事は、取材後急いで喫茶店に行き、1時間以内に原稿作成と写真のセレクト、さらに色補正やトリミングをして編集部へ入稿。また取材をして原稿作成などを繰り返します。こういうネット記事はスピードが勝負だったりします。
ここで問題になるのが機材の重さ。一眼レフ(EOS R)に白い望遠レンズ1本。ストロボにノートPCと、あれやこれやと入れると、カメラバックは10kg超。これを担いで1日中歩いたり走ったりして仕事をすると、肩はバキバキ、腰はポキポキ。次第に集中力も落ちて誤字脱字のオンパレード。家に帰ったらバタンキューで本業の原稿が遅延すると良いことナシ。よって「機材を軽くしたい」というのは常日頃思っていたりしています。
なかにはコンパクトカメラで撮影されている方(主にスポーツ新聞社)もいらっしゃいます。ですが、ソコソコのクオリティーを求められている手前、そうはいかず。結局カメラに求める性能はというと、ざっくり言って「低照度下でノイズの少ないカメラで、35mm換算で200mmの望遠レンズとストロボを取り付けられることが条件」(一部会場では400mmのズームレンズが必要)というのが個人的所感。逆にいえば標準ズームは滅多に使いません。そんなカメラを探しつつ、ついでに、何か新しい撮影に便利な小物があるとイイナ、と思いながら会場へ向かいました。
4年ぶりのCP+はメーカーは変わらず
カメラの主役がミラーレスへ
4年という月日は、カメラ業界の動向を変えるに十分な時間でした。キヤノンやニコン、ソニーなどのカメラメーカーと、タムロン、シグマといったレンズメーカーが大きなブースを構えるのは、4年前と同じ。ですが、展示内容はミラーレスがメイン。ケタタマシイ音を立てる一眼レフの姿は、そこにはありませんでした。電子シャッターにより秒間20コマとか当たり前になったのですが、一方で「撮った手応えがない」カメラが増えたようにも。
アクセサリー系は出展ブースの顔ぶれが大きく変わりました。4年前は三脚やライティングアクセサリーの大手であるマンフロット/ジッツオ、プロフォトといったブランドが大きなブースを構えていたのですが、会場に彼らの姿はなく、変わりに中国系企業のアクセサリーメーカーが軒を連ねていました。カメラ本体も大切ですが、ライティングも撮影には重要ですし、アクセサリーも同様です。店舗ではなかなか現物を見ることができないものですので、ライティングやアクセサリーの展示が多いとうれしいと思いました。
講演会も、以前は著名な写真家に交じってYouTuberの姿がみられるようになったのも印象に残りました。「動画で見たことがある人が、目の前で喋っている」という感覚で話に耳を傾けていました。
大本命のキヤノンブース
ということで、まずは自分が使っているカメラメーカー、キヤノンにお邪魔。自転車競技「BMX」のハーフパイプコースがブース中央に組み立てられ、動体AFの良さをアピールしていました。ミラーレスのラインアップは拡充する一方、一眼レフ機の姿はなく。その中でイイナと思ったのは「EOS R8」。EOS RPの後継モデルで新エントリー機となります。「最近のEOS型番って、イマイチよくわからんのよね」と文句の一つを言いながら触ってみると、コンパクトで確かにイイ感じ。操作はEOS R6 MarkIIに近く、センサーサイズもEOS R6 MarkIIと同じ。ボディー内手ブレ補正がありませんが、芸能会見の場合、感度とシャッタースピードを上げればいいだけです。いきなり本命を見てしまったので、次のブースに移動しましょう。
人気レースクイーンで60分待ちの富士フイルム
続いて富士フイルム。芸能会見ですと、大手新聞社はキヤノンとニコン、オフィシャルカメラマンの若手はソニーという傾向があるのですが、ネット媒体の記者の中には富士フイルムのカメラを使われる方を時折見かけます。その理由を尋ねると「JPEG撮って出しの色がイイ」のだとか。
富士フイルムといえばフィルム時代の色を再現するというモードがあるのですが、撮って出しで入稿できるのなら、時間短縮につながりますので試してみたいところ。というわけでブースに訪れたら60分待ち!
その理由はモデルさんと個撮っぽいことができるからのよう。いいなぁと思いながら、記事用として腕を伸ばしてカメラを向けていたら……。
なんと、人気レースクイーンの沙倉しずかさんが、不肖に気づいたらしく目線を送っていたではありませんか! さすがアメージングビーナスです。アメージングビーナスについてはGoogleで検索していただければと思います。というわけで、富士フイルムのカメラは、何かの機会で触れてみたいなと思いながら次のブースへ。