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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第805回

最新のフルサイズ機、キヤノン「EOS R8」は上位機譲りの猫AFと高感度画質で室内猫もばっちり!

2023年03月01日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

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室内でこれだけきれいに撮れるとうれしい。黒猫ならではのコントラストも出てるし。2023年2月 キヤノン EOS R8

 前回記事(「EOS Kissの後継機、軽くてかわいいキヤノン「EOS R50」の猫AFは非常に賢いのだった」)で、Kissシリーズの血を受け継ぐ「EOS R50」で猫を撮った話をしたけど、実は同時にもう1台発表されてて、こっちは初代「EOS R」とその次に出た「EOS RP」の血を受け継ぐカメラなのだった。その名は「EOS R8」。

 EOS Rシリーズの場合、型番数字が小さいほうがプロとかハイアマチュアとか、ガチで撮る人向けで、高性能で重くて高い。型番数字が大きいほうは、一般向けというかエントリー向けというようになっていて、軽くて小さくて安い。

 このEOS R8は、フルサイズセンサー機ながら一般向けで、軽くてコンパクト(安い、とはちょっと言いづらいけど、上位機に比べると安い)だけど、最新の上位モデル「EOS R6 Mark II」の高性能を多く受け継いでるという、なかなかいい感じのモデルなのだ。

「EOS R8」と、R8用に登場した「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」という小型・軽量・低価格なレンズ。気楽にカジュアルにフルサイズの画質を、ってカメラだ。

 なので、猫AFも最新上位モデルを受け継いでる。猫の瞳でも動体でも頭でも、見つけるとちゃんと自動的に捉えてくれるのだ。

AIを使った自動被写体検出発動! 猫がこっちを向いてなくても、ちゃんと頭部にピントが合うのだ。

 よいことですな。今回は、発売前のカメラということでじっくりとは試せなかったのだけど、せっかくなのでここで披露したい。

 カメラが届いて、最初に撮ったのがうちの黒猫ミルだ。気がつくと段ボールに入ってたので、「シーンインテリジェントオート」モードのままパシャリ。使ったレンズは「RF85mm F2 MACRO IS STM」。このレンズ、実は猫撮りにピッタリだと思う。コンパクトだし、手ブレ補正も付いてるし(EOS R8はボディ内手ブレ補正がないのだ)、写りもいい。

段ボールがあると瞬時に飛び込んでるミル。さすが若い猫。で、あくびをした瞬間。これぞ箱猫写真って感じ。2023年2月 キヤノン EOS R8

 冒頭の1枚も、このレンズで撮ったもの。家の中でも程良い距離感でぴしっと撮れるのでいいのだ。EOS R8がいいのは、高感度に強いこと。夜の室内のような明るくない場所でもOKなのだ。

 これなんか、左手でミルと遊びつつ、右手で撮った写真。レンズは軽くてコンパクトな標準ズーム。ミルが暴れてもブレないようシャッタースピードをぐわっと上げて(そのぶんISO感度も上げて)撮ったのだけど、小指を嚙んだ瞬間もばっちり。犬歯では嚙まないところがさすが、というより、そもそも指を嚙むなよ。

左手で遊びながら右手で撮影。「ISO40000」という超高感度で、この画質はありがたすぎる。2023年2月 キヤノン EOS R8

 では、うちの猫はこの辺にして、例によって、「保護猫シェルター QUEUE」へGoである。QUEUEへ行っても黒猫かい! とツッコまないでください。たまたま黒猫がいいところにいたのだ。キャットタワーの階段を上る黒猫。

キャットタワーを上ろうとしてる黒子猫。このあと、ぴょんと飛んだのだけど一瞬過ぎて撮れず。2023年2月 キヤノン EOS R8

 さらに2匹の黒猫が並んでたので、後ろにいる上を向いた黒猫にピントを合わせてみた。画面をタップすると、合わせる被写体が切り替わるのだ。これはいい。2匹が並んでるとき、あっちを撮りたいってあるからね。

 こういうとき、普通はカメラ目線をしてくれてる手前の黒猫にピントを合わせるけど、上を向いた奥にいる猫にあえて合わせて、ちょっと不安定な感じにしてみた。

2匹の黒猫。85mm F2のレンズなので、絞りを開くとフォーカスをシビアにコントロールできるのだ。あえて上を向いてる猫に。2023年2月 キヤノン EOS R8

 ここで、やっと黒猫じゃない猫の登場だ。床にぺたっと座ってカメラの準備をしてたら、キジトラがそっと近づいてきたので広角で。ちょっとカメラのストラップが写っちゃってるけど、そのくらい近くから撮ったのだってことで。

興味津々って顔で近づいてきたら広角の出番だ。かなり低い位置から。2023年2月 キヤノン EOS R8

 次は、白黒の猫。ケージからケージへ渡る瞬間の図。正直に言うと、ぴょんと跳び越えてほしいな、そしたらその瞬間を撮りたいな、と思ってカメラを構えてたのだけど、飛ぶまでもなく余裕で届いたのだった。こういうシーンを見ると、猫ってけっこうプロポーションよくて、体もしっかり大きいんだなと思うよね。さすが猫。

谷を越えるために体を伸ばした状態なのだけど、こうして見ると猫って大きいよね。丸まってることが多いから気づかないけど。2023年2月 キヤノン EOS R8

 最後は、怖い猫。ここは、猫カフェじゃなくて保護猫シェルターなので、いろんな猫がいる。みんながみんな、人に慣れてるわけじゃない。中には、近づくとシュッと爪が出てくる猫もいる。人を攻撃したいんじゃなくて、怖がってると言っていいんじゃないかなと思う。

 そういう猫は、遠くからそっと、キャットタワーの丸い穴から撮ろうと思ったら……じろっと睨まれたのだった。そしたら、睨んでる顔がカッコいいではないか。穴の向こうからじっと睨んでるってのがまたいい。今回のお気に入りカットである。

じーーーーっと睨んでるカッコいいキジトラ。人を信じてない目なんだけど、それがいい。2023年2月 キヤノン EOS R8

 EOS R8とかEOS R50は、製品が発売される頃にでも、またじっくりといろんな猫を撮りに行ってみたいと思う。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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