エアモビリティは2月6日、三重県鳥羽市にて空飛ぶクルマのナビゲーションシステム「AirNavi」と離着陸場システム「IVport」の実用化に向けてドローンを使用した実証実験を行なったと発表した。
実証実験は、同社が開発する空飛ぶクルマのインフラプラットフォーム「AirMobility Service Collaboration Platform(ASCP)」の主要機能である空のナビゲーションシステム「AirNavi」を、空飛ぶクルマを想定したドローンに搭載して実施。AirNaviは、ルート設定などのナビゲーション機能をはじめ、リアルタイムの気象情報、離着陸場の情報など様々な条件を取り込み、空⾶ぶクルマの安全な運航を支援するもので、今回の実験では同じくASCPの主要機能である離着陸場システム「IVport」を使って、正常着陸運航と緊急着陸運航の2つの機能確認を実施した。
実証実験では、AirNaviとIVportが連携して作動する緊急着陸機能について実験を行ない、AirNaviに登録されたルート通りにGPSから位置情報を取得し目的地に向かって飛行し、AirNaviからIVportに対して着陸前確認としてセンサー情報(異物の有無と風向・風速)の確認。IVportからの着陸に関わるセンサー情報を取得したのちAirNaviで着陸可否を判断し安全な着陸を行なった。
また、飛行中に目的地の着陸場に障害物を設置し、目的地に近づいた上空でAirNaviからIVportに対して着陸前確認としてセンサー情報を確認して着陸に関わるセンサー情報をIVportからAirNaviに返答。AirNaviは着陸不可否を判断し、新たに緊急着陸先に機体を誘導して安全に着陸を行なう緊急着陸運航も実験を実施した。